インターネットに接続する際にIPv6だと速度が速いという認識の方が多くなった影響で、ソフトバンクエアーを契約予定の方の中には「IPv6接続可能なのか」を調べる方も多くなってきています。
目次
ソフトバンクエアーでIPv6接続可能なのか

インターネットを契約する前には速度も重要な選ぶポイントの1つです。
IPv6でインターネットに接続すると「速度が速い」という認識の方が増えているため、特にインターネットの速度に対する意識が高い方はIPv6接続可能なのかを調べているようです。
そこでまずは、ソフトバンクエアー(SoftBank Air)ではIPv6接続可能かを解説します。
Airターミナル4 NEXT以前の端末はIPv6接続不可!
ソフトバンクエアーはIPv6でインターネットに接続出来るのかを調べている人が多くいるようですので、直接SoftBankに問い合わせしてみました。

SoftBankの公式チャットで「ソフトバンクエアーの端末(Airターミナル)ではIPv6接続できないのでしょうか?」と質問したところ「SoftBank AirではIPv6の利用はできません。」との回答でした。

2021年10月発売のソフトバンクエアー最新端末の「Airターミナル5」は過去の端末と違い唯一5G提供エリア内なら5G通信が可能な端末であり、今までのAirターミナルの製造メーカーは「HUAWEI(ファーウェイ)」でしたが、Airターミナル5の製造メーカーは初めて「OPPO製」となりました。
IPv6だからといって速度が速い訳ではない
ソフトバンクエアーではIPv6接続できません。
(※最新端末のAirターミナル5については未確認。)
しかし、多くの方々は「IPv6=速度が速い」という間違った認識を持っているようです。
IPv6接続だからといって必ず「速度が速い」という事はありません!
インターネットの接続方式には「PPPoE方式」と「IPoE方式」という2つがあり、2つの接続方式の中で「PPPoE方式」よりも「IPoE方式」が速度が速いです。
接続方式 | IPv4 | IPv6 |
---|---|---|
PPPoE方式 | 遅い | 遅い |
IPoE方式 | × | 速い |
上記の表をご覧いただくとお解りになるかと思いますが、速度が速い接続方式「IPoE方式」はIPv4では利用できません。
※IPoE方式はIPv6接続のみ対応。
※IPv6接続であっても「PPPoE方式」であれば速度はあまり期待できません。
IPv6接続したいならソフトバンクエアーよりソフトバンク光

ソフトバンクエアー(SoftBank Air)はIPv6接続に対応していません。
どうしてもIPv6接続しなければならない方は、ソフトバンクエアーと同じSoftBankのサービスでIPv6接続可能な「ソフトバンク光」での契約をおすすめします。
また、工事ができない方は一部のエリアでIPv6接続可能なドコモの「home5G」がおすすめです。
以下で詳しく解説します。(※表示金額は「税込」)
IPv6接続可能なソフトバンク光
ソフトバンクエアーを提供するSoftBankは、光回線でインターネットに接続するサービス「ソフトバンク光」も提供していますが、「ソフトバンク光」であればIPv6接続が可能です。
ソフトバンク光 | SoftBank Air | |
---|---|---|
IPv6接続 | 可能 | 不可 |
工事有無 | 必要 | 不要 |
初期費用 |
| 契約事務手数料 3,300円 |
月額料金 |
※2年自動更新プランの場合 | 5,368円 ※36回分割購入の場合 |
契約期間 | 24ヶ月間 ※2年自動更新プランの場合 | なし |
契約特典 | 37,000円 キャッシュバック ※エヌズカンパニーの場合 ※2022年6月30日終了予定 | 30,000円 キャッシュバック ※エヌズカンパニーの場合 ※2022年6月30日終了予定 |
ソフトバンクエアーは「電波」を受信してインターネットに接続するサービスなので工事不要ですが、IPv6接続可能なソフトバンク光は「光回線」を利用してインターネットに接続するサービスなので契約後には開通工事が必要となります。
ソフトバンク光は開通工事が必要なものの、ソフトバンク光を「集合住宅」で契約すればソフトバンクエアーよりも月額料金が安い上、光回線でインターネットに接続するので速度が安定しています。
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工事不可ならドコモhome5G
ソフトバンクエアーを提供するSoftBankが光回線を利用した「ソフトバンク光」も提供しており、ソフトバンク光ならIPv6接続可能です。しかし、ソフトバンク光では開通工事が必要です。
もし、契約住所で開通工事ができない物件の場合はソフトバンクエアー同様に「電波」を利用してインターネットに接続するNTTドコモのサービス「home5G」がおすすめです。
ドコモhome5G | SoftBank Air | |
---|---|---|
IPv6接続 | 不可 | 不可 |
工事有無 | 不要 | 不要 |
初期費用 | 契約事務手数料 3,300円 | 契約事務手数料 3,300円 |
月額料金 | 4,950円 ※36回分割購入の場合 | 5,368円 ※36回分割購入の場合 |
契約期間 | なし | なし |
契約特典 | 15,000円 キャッシュバック ※ITXの限定特典 ※2022年6月30日終了予定 | 30,000円 キャッシュバック ※エヌズカンパニーの場合 ※2022年6月30日終了予定 |

ドコモhome5Gというサービスは、ソフトバンクエアー同様に専用端末(ホームルーター)を設置してコンセントに差すだけでインターネットに接続できるサービスです。
ドコモhome5Gは電波を受信してインターネットに接続しますが、電波を発信する契約住所近くの「基地局」がIPv6接続に対応していればhome5GでもIPv6接続可能です。
※お近くの基地局はIPv6未対応の場合はIPv4接続となります。
ソフトバンクエアー未対応のIPv6について詳しく解説

ソフトバンクエアー(SoftBank Air)はIPv6接続に対応しておらず、速度が速いとされる接続方式のIPoE方式でインターネットに接続していません。
しかし、IPv6について詳しく理解していない人も多いようです。
そこでここからは、ソフトバンクエアーで未対応のIPv6について解りやすく解説します。
IPv6はIPアドレスの「バージョン6」のこと
IPv6の「IP」とは「IPアドレス」、「v6」とは「バージョン6」の事です。
IPアドレスはインターネットに接続する機器(パソコンやスマホなど)に振り分けられた「認識番号」の事で、1つとして同じ番号はありません。
IPv6以前から利用されてきたIPv4では約43億個のIPアドレスしか利用出来ません。
このIPv6接続では約340澗個(340兆の1兆倍の1兆倍)ものIPアドレスが利用可能です。
IPv6で利用可能な接続方式「IPoE」
IPv6接続する際には今まで利用できなかった新しい接続方式「IPoE」が利用可能です。
「IPoE方式」と呼ばれる接続方式は従来の「PPPoE方式」より速度が速いとされています。
接続方式「IPoE方式」と「PPPoE方式」のイメージは以下です。
(接続方式をトンネル、データ量を車で例えたイメージです。)

「PPPoE方式」という接続方式は1車線のトンネルと似ており、通行量(車)が多いと渋滞して速度が低下します。

一方、「IPoE方式」という接続方式は複数ある車線のトンネルと似ており、通行量(車)が多くても車線が複数あるので渋滞することないので速度を保ったままスムーズに通行できます。
この「IPoE方式」はIPv6接続のみで利用できる接続方式のため、「IPv6接続が速い」と言われる理由はIPoE方式で接続した場合に限ることが解りますよね!
まとめ
この記事ではソフトバンクエアー(SoftBank Air)でIPv6接続について解説しました。
速度が速いとされているIPv6接続はソフトバンクエアーでは利用できません。
※最新端末「Airターミナル5」でIPv6接続可能かは確認中です。
もし、どうしてもIPv6接続によるインターネットを希望している方はソフトバンクエアーではなく開通工事が必要なものの「ソフトバンク光」での契約を検討してみましょう。
※ソフトバンク光でIPv6接続するには「光BBユニット」のレンタルが必須です。
また、どうしても開通工事ができない物件の場合は一部地域でIPv6接続可能でソフトバンクエアー同様に開通工事不要のドコモのサービス「home5G」を検討しましょう。
そもそもIPv6の速度が速いではなく、IPv6で利用可能はインターネット接続方式「IPoE方式」が速いという事もご理解頂けたと思います。ソフトバンクエアーはIPv6に未対応とはいえ、工事不要で簡単に始められる点は否めません。それぞれのメリットやデメリットもよく理解した上で申込してくださいね。
しかし、今ではパソコン以外でもスマホやタブレット、ゲーム機など多くの機器でインターネットに接続可能です。その為、IPv4で利用できる約43憶個のIPアドレスでは足りない事態となっています。