ソフトバンクエアー(SoftBank Air)の最新端末機種「Airターミナル4」が発売されました。一般的には「ソフトバンクエアー4」とも呼ばれているようです。ソフトバンクエアーを契約するとインターネットに接続する為の機器「Airターミナル」を自宅に設置します。今までAirターミナルは「Airターミナル1」「Airターミナル2」「Airターミナル3」と機種をバージョンアップさせて来ましたが、2019年3月末に新しい機種「Airターミナル4」の取り扱いが開始されました。

目次
ソフトバンクエアーの最新端末「Airターミナル4」
ソフトバンクエアー(SoftBank Air)を契約すると利用する端末Airターミナルの最新機種「Airターミナル4」が2019年3月末より提供開始となりました。「Airターミナル4」は、以前の端末機種と比較すると様々な点で違いがあります。

そこでまずは、ソフトバンクエアーの最新端末である「Airターミナル4」を以前の端末機種と比較しながら、どの程度バージョンアップしているのかを確認してみたいと思います。
Airターミナル4の最大通信速度962Mbpsに
まずは、インターネットの速度の違いから確認してみましょう。ソフトバンクエアーで利用する端末「Airターミナル」は、今までに3機種発売されていましたが今回の新型である「Airターミナル4」の登場で4機種となりました。
今までのAirターミナルと新型の「Airターミナル4」を比較すると、下りの最大通信速度に大きな違いがある事が解ります。
種類 | 通信速度 |
---|---|
Airターミナル4 | 下り最大 962Mbps |
Airターミナル3 | 下り最大 350Mbps |
Airターミナル2 | 下り最大 261Mbps |
Airターミナル | 下り最大 110Mbps |
参照:Airターミナル 仕様
上記表が今までのAirターミナルと新型「Airターミナル4」の最大通信速度を比較したものです。
初代「Airターミナル」は下り最大110Mbpsで利用可能です。3代目となる前機種「Airターミナル3」は下り最大350Mbpsで利用可能でした。しかし、今回の新型「Airターミナル4」は下り最大962Mbpsで利用可能です。「Airターミナル3」と比較すると「Airターミナル4」の最大通信速度は約2.7倍速度が速い利用が可能という訳です。

Airターミナル4のサイズが若干大きくなった
ソフトバンクエアーの前機種である「Airターミナル3」と新型「Airターミナル4」のデザイン変更はありませんが、サイズと重さを比較すると「Airターミナル4」の方が若干大きくなっています。
種類 | サイズ (HxWxD) | 重さ |
---|---|---|
Airターミナル4 (新型) | 約225x103x103mm | 約635g |
Airターミナル3 (前機種) | 約208x95x95mm | 約550g |

参照:Airターミナル 仕様
Airターミナル3は高さ208mm、幅95mmに対して、新型のAirターミナル4は高さ225mm、幅103mmと大きくなりました。大きくなったと言っても約1.08倍大きくなっただけです。
また、サイズが大きくなったので重さも新型のAirターミナル4はAirターミナル3より85g重い「約635g」に変更しています。しかし、Airターミナルは自宅に置いておく物で持ち運ぶ物ではありませんので重さが増えた影響はないですね。

通信方式はAirターミナル3と同じ
ソフトバンクエアーは携帯電話やスマホのように「電波」を使ってインターネットに接続するサービスです。詳しく説明すると解りづらくなるので、簡単に説明すると電波にはいくつか種類があります。Airターミナル4で使用する電波の種類(通信方式)は、前機種のAirターミナル3と同じ通信方式で変更はありません。
種類 | 通信方式 |
---|---|
Airターミナル4 | 4G方式:AXGP(2.5GHz)、TDD-LTE (3.5GHz) 4G LTE方式:FDD-LTE (2.1GHz) |
Airターミナル3 | 4G方式:AXGP(2.5GHz)、TDD-LTE (3.5GHz) 4G LTE方式:FDD-LTE (2.1GHz) |
Airターミナル2 | 4G方式:AXGP(2.5GHz) |
Airターミナル | 4G方式:AXGP(2.5GHz) |
参照:Airターミナル 仕様
初代「Airターミナル」と2代目の「Airターミナル2」は、AXGPという電波のみを使っていたと思ってください。AXGPは、PHSで使用されてきたXGP
AXGPに加えてAirターミナル3からは「TDD-LTE」と「FDD-LTE」という電波も利用できるようになったと思ってください。「TDD-LTE」という電波は広範囲のエリアでは利用できず障害物に弱いですが速度が高速です。「FDD-LTE」という電波は広範囲のエリアで利用可能で障害物に強いですが「TDD-LTE」に比べて速度が遅いです。

Wi-Fiの規格に変更あり
少し専門的な内容になるので、まずは簡単に説明するとAirターミナル4のWi-Fiの速度が速くなった、と簡単に覚えておいてください。以下は、全機種の「Airターミナル3」と新型の「Airターミナル4」でWi-Fiを比較した表です。
種類 | Wi-Fi |
---|---|
Airターミナル4 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大1.3Gbps (1300Mbps) |
Airターミナル3 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 最大866Mbps |
参照:Airターミナル 仕様
この変更で解るのは、Airターミナル4はMIMOが3つとなった事です。MIMOとは、同時に通信できるストリーム数(アンテナ数)の事で、MIMOが多ければWi-Fiの速度は速くなります。
周波数帯 | 5GHz |
---|---|
帯域幅 | 80MHz |
MIMO(2×2) | 866Mbps |
MIMO(3×3) | 1.3Gbps |
簡単に説明すると、アンテナが2本(MIMO 2×2)の場合のWi-Fi速度は866Mbpsです。このWi-Fiの速度はAirターミナル3と同じですね。一方、アンテナが3本(MIMO 3×3)の場合のWi-Fi速度は1.3Gbpsです。このWi-Fiの速度は最新機種のAirターミナル4と同じですね。
Airターミナル3とAirターミナル4のデザインは一緒ですが、Airターミナル4になってサイズが大きくなった理由は、この内臓アンテナが1つ増えたからではないかと想像出来ます。

Airターミナル4へ機種変更できるのか
上記ではソフトバンクエアー(SoftBank Air)の新しい機種端末「Airターミナル4」を前機種と比較しながらご紹介してみました。ソフトバンクエアーを既に契約している人なら「Airターミナル4に機種変更したい!」と思った人もいるかもしれません。

そこで、以前の機種から新型の「Airターミナル4」へ機種変更出来るのかをご紹介します。
旧端末から機種変更は可能
ソフトバンクエアーを既に契約中の人は「Airターミナル」「Airターミナル2」「Airターミナル3」どれかの旧端末を持っているはずです。
但し、レンタル契約の場合は機種変更不可です。
キャンペーン期間 | 2019年4月1日~ 終了日未定 |
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機種変更 申込方法 | SoftBank Airの取り扱いがある ソフトバンクショップ |
事務手数料 | 3,300円が無料 |
SoftBank Airターミナル4まとめ
この記事では2019年3月末より発売が開始されたソフトバンクエアー(SoftBank Air)の新型端末「Airターミナル4」をご紹介してみましたがいかがだったでしょうか?
「Airターミナル4」の大きな変更点と言えば、Airターミナル3も下り通信速度が速くなった点と、サイズが大きくなり重さも重くなった点でしょう。こらからソフトバンクエアーを新規契約する人は「Airターミナル4」での契約となると思いますが、代理店など在庫がある場合はAirターミナル3になる可能性もあります。契約前に「Airターミナル4で契約したい」旨を伝えるようにしましょう。既にソフトバンクエアーを契約している人は新型のAirターミナル4へ機種変更する事ができません。
「トクハヤネット」監修者の長井です。
この記事では、ソフトバンクエアーの新しい端末機種「Airターミナル4」を他の端末を比較しながら、どこが変わったのかをご紹介したいと思います。