ドコモ home5Gの専用端末「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の違いをお調べですね。
ドコモのホームルーターであるhome5Gは専用端末(ルーター)が携帯電話と同じように電波を受信することでインターネットに接続できる工事不要の人気のサービスです。
ドコモ home5Gの専用端末は「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の2機種がありますが各機種で様々な違いがあるため、home5Gを申し込み前でどちらの機種を利用するかお悩みの方は違いを理解しておきましょう。
home5Gの専用端末「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の特に大きな違いは本体端末代金で、home 5G HR01は39,600円ですがhome 5G HR02は71,280円とかなり高額です。
この記事ではドコモ home5Gで使用する専用端末「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の基礎情報やスペック等をご紹介するとともに、HR01とHR02の違いについて解説します。
以下、記載の金額はすべて税込です。
ドコモ home5Gの専用端末であるHR01とHR02の基礎情報
ドコモのホームルーターであるhome5Gは専用端末が携帯電話と同様に”電波”を受信して受信した電波をWi-Fiに変換し、そのWi-Fiをパソコンやスマホなどで接続するとインターネットに接続できます。
2024年5月現在、ドコモ home5Gでは「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の2つの機種が提供されています。
最新端末はhome 5G HR02(HR01は旧端末)
機種 | 発売日 |
---|---|
home 5G HR01 | 2021年8月27日 |
home 5G HR02 | 2023年3月7日 |
ドコモ home5Gのサービス開始日の2021年8月27日に発売開始された専用端末が「home 5G HR01」です。
また、HR01の発売から約1年7ヶ月後に発売開始となった専用端末が「home 5G HR02」です。
2024年5月現在、ドコモ home5Gの専用端末は「HR01」と「HR02」の2機種ありますが、「home 5G HR02」の機種が最新端末となります。
ドコモ home5Gの「HR01」と「HR02」は共にシャープ製です。
2024年5月現在にhome5Gを申し込むと基本的に「home 5G HR02」での契約となります。
「home 5G HR01」の製造は既に終了しており在庫のある一部店舗のみで取り扱っていますが、最新端末がいい場合は申し込み前に「home 5G HR02であるか」を事前確認しておきましょう。
HR01よりHR02はスペックが向上している
ドコモ home5Gの専用端末「HR01」と「HR02」はサイズはまったく同じですしデザインもほぼ変わりません。
しかし、スペック(性能)に多少の違いがありますので申し込み前に事前確認しておきましょう。
home 5G HR01の主なスペック
ドコモ home5Gの専用端末「home 5G HR01」のスペックは以下です。
最大通信速度 | 5G:受信時4.2Gbps/送信時218Mbps 4G:受信時1.7Gbps/送信時131.3Mbps |
サイズ | 高さ:約170mm 幅:約95mm 厚さ:約95mm |
重量 | 約720g |
無線LAN [最大伝送速度] | IEEE802.11a[54Mbps] IEEE802.11b[11Mbps] IEEE802.11g[54Mbps] IEEE802.11n(Wi-Fi 4)[300Mbps] IEEE802.11ac(Wi-Fi 5)[867Mbps] IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)[1201Mbps] 2.4GHz帯/5GHz帯対応 |
有線LAN | IEEE802.3ab(1000BASE-T) IEEE802.3u(100BASE-TX) |
同時接続台数 | 65台 Wi-Fi:64台/有線LAN:1台 |
5G(TDD) | n78(3.7GHz) n79(4.5GHz) |
4G(FD-LTE) | バンド1 (2.0GHz) バンド3 (1.7GHz) バンド19 (800MHz) バンド21 (1.5GHz) バンド28 (700MHz) |
4G(TD-LTE) | バンド42(3.4GHz,3.5GHz) |
home 5G HR02の主なスペック
最大通信速度 | 5G:受信時4.2Gbps/送信時218Mbps 4G:受信時1.7Gbps/送信時131.3Mbps |
サイズ | 高さ:約170mm 幅:約95mm 厚さ:約95mm |
重量 | 約847g |
無線LAN [最大伝送速度] | IEEE802.11a[54Mbps] IEEE802.11b[11Mbps] IEEE802.11g[54Mbps] IEEE802.11n(Wi-Fi 4)[600Mbps] IEEE802.11ac(Wi-Fi 5)[3467Mbps] IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)[4804Mbps] 2.4GHz帯/5GHz帯対応 |
有線LAN | IEEE802.3bz(2.5GBASE-T) IEEE802.3ab(1000BASE-T) IEEE802.3u(100BASE-TX) |
同時接続台数 | 66台 Wi-Fi:64台/有線LAN:2台 |
5G(FDD) | n28(700M) |
5G(TDD) | n78(3.5GHz) n78(3.4-3.5GHz) n78(3.7GHz) n79(4.5GHz) |
4G(FD-LTE) | バンド1 (2.0GHz) バンド3 (1.7GHz) バンド19 (800MHz) バンド21 (1.5GHz) |
4G(TD-LTE) | バンド42(3.4GHz,3.5GHz) |
上記のスペック表で「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の違いはある程度分かりますが、以下ではさらに分かりやすく各端末(HR01とHR02)の違いを解説します。
ドコモのホームルーターhome5G HR01とHR02の違い
ドコモ home5Gで使用する専用端末は「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の2機種が提供されていますが、端末代金やランプ数、Wi-Fiの通信速度、同時接続台数などに違いがあります。
そこでここからは、申し込み前に知っておきたいhome5GのHR01とHR02の違いを解説します。
HR02はHR01より31,680円も端末代が高い
ドコモ home5Gの「home 5G HR01」と「home 5G HR02」は端末の本体価格に違いがあります。
機種 | 端末代金 |
---|---|
home 5G HR01 | 39,600円 |
home 5G HR02 | 71,280円 |
home5Gの端末代金は「home 5G HR01」は39,600円・「home 5G HR02」は71,280円です。
home5Gの専用端末の価格を比較するとHR01よりHR02の方が31,680円も端末代金が高いです。
ドコモ home5Gの申し込みは専用端末の購入契約のみでレンタルはできません。
ドコモ home5Gの専用端末はHR01は39,600円/HR02は71,280円で端末代は高めです。
しかし、専用端末を購入契約することでhome5Gの料金プラン「home 5G プラン」の月額料金から36回分割支払い額と同じ額が割引される「月々サポート」が適用されるため、36ヶ月間契約すれば端末代は実質無料となります。
端末状況が分かるランプ数はHR01は3つ・HR02は5つ
ドコモ home5Gの専用端末である「home 5G HR01」と「home 5G HR02」はサイズや色などはまったく一緒ですが、端末の状態を示すランプの数に違いがあります。
ドコモ home5Gのサービス開始と同日に発売が開始されたhome5Gの初代端末「home 5G HR01」には3つのランプが付いていますが、最新端末の「home 5G HR02」はランプの数が5つに増えました。
HR01 | HR02 | |
---|---|---|
ランプ数 | 3つ | 5つ |
ランプ種類 | 5G/4Gランプ 電波強度ランプ STATUSランプ | 5G/4Gランプ 電波強度ランプ SIMランプ Wi-Fiランプ UPDATEランプ |
現在、home5Gを既に契約中の方は”ランプの数”や”ランプの並び”で使用している端末の機種を簡単に判別できます。
home5Gのランプは端末の状態(故障や受信感度など)を表すものです。
HR01は3つのランプで端末状態を表すため少々解りづらかったのですが、HR02はランプが5つになったのでHR01より端末状態の確認が容易になりました。
HR01よりもHR02のWi-Fi通信速度が大幅に改善された
home5Gの専用端末「home 5G HR01」と「home 5G HR02」は共に速度が速い5G通信に対応してます。
HR01とHR02は5G通信時の下り最大速度は4.2Gbpsです。
HR01 | HR02 | |
---|---|---|
下り最大速度 (5G通信時) | 4.2Gbps | 4.2Gbps |
無線LAN(Wi-Fi) 最大伝送速度 | 1201Mbps (1.2Gbps) | 4804Mbps (4.8Gbps) |
注目したいHR01とHR02の違いは無線LAN(Wi-Fi)の最大伝送速度です。
無線LANの最大伝送速度は「home 5G HR01」は1201Mbps(1.2Gbps)ですが、「home 5G HR02」はHR01より4倍も速い4804Mbps(4.8Gbps)です。
home 5G HR01は5G通信(最大4.2Gbps)の電波を受信できるのにWi-Fiの最大速度は「1201Mbps(1.2Gbps)」です。そのため、HR01は5G通信(最大4.2Gbps)を最大限利用することができません。
参考 4.2Gbpsを受信していてもWi-Fiの速度は1.2Gbpsに落ちる
ドコモ home5Gの最新端末「home 5G HR02」のWi-Fi最大速度は4804Mbps(4.8Gbps)に大幅い改良されているため、5G通信(最大4.2Gbps)の恩恵を受けることができます。
HR02の内蔵アンテナは4方向に設置されて受信感度が良くなった
ドコモ home5Gの専用端末「home 5G HR01」と「home 5G HR02」は携帯電話と同じように”電波”を受信してインターネットに接続しますので、HR01・HR02には受信アンテナが内蔵されています。
「home 5G HR01」と「home 5G HR02」は、5G/4Gの電波を受信する内蔵アンテナの数の設置方向に違いがあります。
HR01 | HR02 | |
---|---|---|
内蔵アンテナ数 (5G/4G受信アンテナ) | 7 | 12 |
設置方向 | 正面 背面 右側面 | 正面 背面 右側面 左側面 |
インターネット接続に必要な「電波」を受信するためのhome 5G HR01のアンテナは大小合わせて7つ内蔵されています。
home 5G HR01の内蔵アンテナは「正面に1つ」「右側面に4つ」「背面に2つ」配置されていますが、左側面にはアンテナは内蔵されていません。
一方、最新端末のhome 5G HR02のアンテナは大小合わせて12つ内蔵されています。
home 5G HR02の内蔵アンテナは「正面に2つ」「右側面に4つ」「背面に2つ」「左側面に4つ」配置されており、4方向から電波を受信することができます。
最新端末のhome 5G HR02に内蔵されているアンテナはHR01に比べて5つ増加されており、尚且つ4方向すべてから電波を受信可能なのでHR02の方が受信感度が高く改良されています。
HR02で利用する5Gのバンド(電波の種類)はHR01よりも多い
ドコモ home5Gの専用端末「HR01」と「HR02」はどちらも5G通信に対応しています。
ただし、5G通信のエリア外の場合は4G通信となります。
home 5G HR01とhome 5G HR02は5G通信の対応バンド(電波の種類)に違いがあります。
まったく違う周波数(電波)ですが、最新の通信規格をまとめて「5G」と呼んでいます。
ちなみに、周波数(電波)のことを「バンド」と言います。
以下、HR01とHR02の5G対応バンドを比較した表です。
5Gバンド | HR01 | HR02 |
---|---|---|
n28(700M) | 未対応 | 対応 |
n78(3.5GHz) | 未対応 | 対応 |
n78(3.4-3.5GHz) | 未対応 | 対応 |
n78(3.7GHz) | 対応 | 対応 |
n79(4.5GHz) | 対応 | 対応 |
「home 5G HR01」が対応している5Gのバンドは[n78(3.7GHz)]と[n79(4.5GHz)]のみですが、「home 5G HR02」はそれ以外に3つのバンドに対応しています。
簡単に説明すれば、「home 5G HR02」の方がHR01よりも5G通信できるエリアが広いため、HR02の方が5G通信を利用できる可能性が高いという訳です。
私は調査のためにHR01とHR02を2つの端末を所有していますが、HR02では5G通信なのにHR01は4G通信だった時期がありました。その理由はこの対応バンドの影響だと思われます。
LANポート数はHR01は1つだったがHR02は2つに増えた
ドコモ home5Gは基本的に「Wi-Fi」で無線接続しますが、HR01とHR02にはLANケーブルを挿し込める「LANポート(Ethernetポート)」が付いていますので有線接続することも可能です。
ただし、home 5G HR01とhome 5G HR02はLANポートの数に違いがあります。
HR01 | HR02 | |
---|---|---|
LANポート | 1 | 2 |
LANポート規格 | 1000BASE-T:1Gbps 100BASE-TX:100Mbps | [1つ目] 2.5GBASE-T:2.5Gbps [2つ目] 1000BASE-T:1Gbps 100BASE-TX:100Mbps |
ドコモ home5Gの専用端末のLANポートは「home 5G HR01」は1つだけでしたが、「home 5G HR02」は1つ増加され2つ利用できるように改良されています。
また、1つ増加されたhome 5G HR02のLANポートは「2.5GBASE-T(2.5Gbps)」に対応したしているため、HR01よりも速度が速い有線接続が可能となっています。
ドコモ home5Gは基本的に端末が発信するWi-Fiを利用しますが、Wi-Fiの場合は接続が不安定になることがあります。そのため、オンライン会議や高画質の動画視聴など安定した通信を行いたい場合には、「home 5G HR02」に追加されたLANポート「2.5GBASE-T」を利用して有線接続すると良いでしょう。
home 5G HR02の速度が速い有線接続「2.5GBASE-T」の恩恵を受ける為には接続側(パソコンなど)も2.5GBASE-Tに対応したLANポートでなければなりません。そのため、接続側のLANポートが1000BASE対応のみだった場合は2.5GBASE-T対応のLANアダプターを利用しましょう。
同時接続台数はHR01は65台・HR02は66台
ドコモ home5Gの専用端末である「home 5G HR01」と「home 5G HR02」は同時接続台数に違いがあります。
HR01 | HR02 | |
---|---|---|
同時接続台数 | 65台 Wi-Fi接続:64台 有線接続:1台 | 66台 Wi-Fi接続:64台 有線接続:2台 |
「home 5G HR01」はWi-Fiは64台・有線接続は1台の合計65台まで同時接続が可能です。
上記でも解説しましたが、「home 5G HR02」はLANケーブルの差込口(LANポート)が1つ増加されて2つとなりましたので有線接続の台数は2台まで可能となりHR02はWi-Fiの64台と有線接続の2台で合計66台まで同時接続が可能となっています。
home5Gの専用端末は60台以上の端末(パソコンやスマホなど)を同時に接続してインターネットが利用可能ではありますが、本当に60台以上を接続すると速度が著しく低下します。安定した速度でインターネットをしたいなら5台程度の同時接続を推奨します。
HR01では未対応だったWi-Fi EasyMesh機能をHR02なら利用できる
home 5G HR01は対応していなかったWi-Fi EasyMesh機能がHR02に追加されています。
無線LANルーター(Wi-Fiルーター)を設置した部屋から違う部屋へ移動するとWi-Fiが弱く繋がりにくくなるためWi-Fiの利用範囲を広げる「中継器」を設置している家庭もあります。
home 5G HR01で中継器を設置した場合のイメージは以下です。
Wi-Fi EasyMesh機能未対応の「home 5G HR01」でWi-Fiの利用範囲を広げる中継器を複数設置している場合、それぞれの中継器[A][B][C]とHR01はWi-Fiで接続されています。
例えば、[HR01]のWi-Fiを接続していたスマホで[中継器A]のWi-Fiを使いたい場合は、スマホのWi-Fi設定画面で[中継器A]のSSIDを接続し直す必要があるため面倒です。
Wi-Fi EasyMesh機能が使えるhome 5G HR012で中継器を設置した場合のイメージは以下です。
従来の中継器とは違ってWi-Fi EasyMeshという機能は複数端末(HR02や各中継器)をWi-Fiで相互に接続して網目状(メッシュ状)にネットワークを構築する通信規格のことです。
このような通信規格のことを「メッシュネットワーク」や「メッシュWI-Fi」とも言います。
例えば、「home 5G HR02」のWi-Fiが弱い部屋があった場合、Wi-Fi EasyMesh機能がある「中継器」を各部屋に設置することで、各中継器のSSIDを手動で切り替える必要はなく1つのSSIDで最適なWi-Fiを自動で接続してくれます。
まとめ
この記事ではドコモのホームルーターであるhome5Gで使用する専用端末「home 5G HR01」と「home 5G HR02」の知っておきたい違いを中心に解説しました。
ドコモ home5Gの専用端末はHR01とHR02の2機種がありますが、2024年5月現在にhome5Gを申し込んだ場合は最新端末「home 5G HR02」の購入契約となります。(home5Gの端末はレンタルできません。)
ドコモ home5GのHR01とHR02の主な違いは以下です。