ソフトバンク光は「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE+IPv4」という速度が速い接続が可能です。しかし、ソフトバンク光でIPv6を利用する際には申し込みや設定、切り替え方法、ルーターなど解らない点が多くあります。IPv6接続だとインターネットの速度が速いと言われていますが、そもそもIPv6の意味を解っていない人もいるようです。

目次
ソフトバンク光で利用可能な「IPv6」
ソフトバンク光のIPv6について詳しくご紹介する前に、そもそもIPv6とは何かをまず簡単に初心者向けにご紹介したいと思います。

住所の役割をする「IPアドレス」
インターネットに接続するパソコンやスマホなどの端末には、それぞれまったく違う「IPアドレス」という番号が割り振られています。「IPアドレス」は住所のような役割です。
解りやすいように「ハガキ」に例えて以下のイラストを使って解説します。

例えば、相手にハガキを送りたい時に相手の住所を記入しておかないと、どこにハガキを送ればよいか郵便局員さんも解りませんよね。

ハガキを送りたい相手の郵便番号や住所を記入しておけば、郵便局員さんもどこに届けてよいか解ります。当たり前ですね。
では、インターネットに接続する機器ではどうでしょうか?

ハガキ同様にインターネットに接続する機器に住所がなければ、どの機器にデータを送ればよいのか解りません。ここで重要となるのが「IPアドレス」です。

上記イラストのように、インターネットに接続する機器にIPアドレスと呼ばれる住所があれば、Webサーバーがどの機器にデータを送れば良いか解りますよね。
IPv6で遅く速度が速くなるの?
今まではIPv4という約43億個のIPアドレスが利用されてきました。
しかし、最近ではパソコン以外にもスマホやテレビ・冷蔵庫などの家電、ゲーム機などの様々な機器でインターネットへ接続できる時代となり、IPv4の約43億個のIPアドレスでは足りなくなってきています。

そこで最近では約340澗個(340兆の1兆倍の1兆倍)のIPアドレスが利用できるIPv6という新しい接続方式が採用され始めています。

契約中のソフトバンク光がIPv6接続かの確認方法
これからソフトバンク光を契約する人は関係ないのですが、既にソフトバンク光を契約して利用中の人は、あなたがIPv6で接続されているかを確認する方法をご紹介します。

My SoftBankでIPv6接続確認
ソフトバンク光を契約すると専用のMy SoftBankという会員ページにログインすると契約状況などを確認する事が出来ます。

My SoftBankにログインすると「お客様情報」というボタンがあるので、そちらをクリック(タップ)してください。

My SoftBankのお客様情報ページにある「ご契約情報」の「お申し込みサービス」の欄に「IPv6 IPoE + IPv4」の文字があれば、契約しているソフトバンク光はIPv6に対応していると確認する事が出来ます。

➡ソフトバンク光のマイページ(My SoftBank)にログインして契約内容を確認する方法
ソフトバンク光でIPv6接続するには「光BBユニット」が必要
上記でご紹介したように既にソフトバンク光を契約中の人がMy SoftBankにログインして確認してみたら「私はIPv6じゃなかった」、また、これからソフトバンク光の契約を考えていてIPv6接続を希望している人、そんな人はどのようにすればソフトバンク光でIPv6接続できるのでしょうか。
IPv6には光BBユニットのレンタルが必要
ソフトバンク光でIPv6接続したい場合は、必ず「光BBユニット」と呼ばれる機器をレンタルしなければなりません。
光BBユニット レンタル料 | 月額467円(税抜) |
---|---|
Wi-Fiマルチパック ※光BBユニットで Wi-Fiを利用する場合 | 月額990円(税抜) |

この「光BBユニット」と呼ばれる機器は有料レンタルで月額467円(税別)です。
「夜でもソフトバンク光を快適に使っている方がいます。
そうした方々の共通点は「光BBユニットをレンタルしてIPv6接続をしている」ということです。」
なるほど…………….— MPEG (@MPEG31) April 2, 2020

➡ソフトバンク光の「光BBユニット」の口コミレビュー
バッファローなどの市販ルーターでIPv6接続は可能?
「えっ?ソフトバンク光のIPv6接続は光BBユニットをレンタルしないといけないの?!」
「バッファローなどの市販ルーターではIPv6接続できないのか!?」
そんな疑問を持っている人もいるかもしれませんね。
あるブログではbuffalo(バッファロー)製のIPv6に対応した市販のルーターでIPv6接続してみたような情報が書いてありましたが、市販のルーターのみではソフトバンク光のIPv6接続は不可能です。
しかし、どうしても市販ルーターを使いたいという人は裏技があります。

ソフトバンク光を契約すると必ずNTTのロゴが付いた「ONU」と呼ばれる機器が自宅に設置されます。その機器「ONU」とソフトバンク光でレンタルする「光BBユニット」をLANケーブルで繋げ、そして「光BBユニット」と「市販ルーター」をLANケーブルで繋げれば市販ルーターを利用してIPv6接続が可能です。

➡ソフトバンク光を市販ルーターを利用すると速度は遅い?おすすめのバッファローの市販ルーターと設定方法。
ソフトバンク光のIPv6の申し込み・切り替え・設定方法
上記でご紹介したようにソフトバンク光でIPv6接続をしたい場合は「光BBユニット」のレンタルが必ず必要だという事はご理解いただけたと思います。

では、IPv6への切り替え申し込みや変更手続き方法、設定方法などは難しいのでしょうか?
IPv6への設定不要で自動切り替え
ソフトバンク光を申し込み契約する時から「光BBユニット」をレンタル申し込みしている人は最初からIPv6接続になっていますので、何か申し込みや切り替える変更設定など一切不要です。
また、ソフトバンク光を既に契約中で「光BBユニット」をレンタルしていない人は、「光BBユニット」をレンタルすれば自動で(ソフトバンク側で)IPv6へ切り替えるので難しい設定や切り替えの手続き、変更設定など一切する必要はありません。

IPv6に切り替わらない場合
光BBユニットをレンタルして接続してみたらIPv6でつながらない!ならない!切り替わらない!という口コミを見たことがあります。上記でもご紹介したように光BBユニットをレンタルしさえすればIPv6の設定などは不要で自動で切り替わります。
もし、自動でIPv6への接続できない場合はソフトバンク側の設定がまだ完了していない可能性があります。そんな時はソフトバンク光のサポートセンターへ電話して問い合わせてみてください。
マンションやVDSLではIPv6接続できない?
ある情報ブログを見ていると「ソフトバンク光はマンションだとIPv6が接続できない」とか「建物内の配線がVDSL方式だとIPv6接続できない、光配線方式は対応してる」など書いている人がいましたが本当なのでしょうか?
答えは嘘です。
数年ぶり?に自宅のwifi速度が改善された…
光だとずっと思ってたけどVDSLだったので、光BBユニットレンタルしてIPv6効くようになったら大分改善された— てんてん😇 (@tenten0213) April 30, 2020
ソフトバンク光はマンションでも一戸建てでもIPv6接続可能ですし、建物内の配線がVDSL方式だろうと光配線方式だろうとIPv6接続可能です。もし上記のような誤った情報で不安になっている人がいるのであれば安心してください。
申し込み手続き方法
既にソフトバンク光を契約中の人はIPv6を利用する為に光BBユニットのレンタル申し込みが必要です。その他、IPv6の切り替え手続きなどは必要ありません。
また、これからソフトバンク光を契約しようと考えている人はぜひ光BBユニットもレンタル申し込みを同時にして最初からIPv6接続でインターネットが楽しめる環境を作りましょう。
ソフトバンク光のIPv6でWiFi接続するには
もう説明が必要ないと思いますのでWiFiの説明は省きます。
今やiPhoneなどのスマホやiPadなどのタブレット端末、PS4などのゲーム機はWiFiが対応しておりルーターから発信されたWiFiと接続することでインターネットに接続出来ますよね。
しかし、ソフトバンク光のIPv6で光BBユニットのレンタルが必要で、さらにWiFi接続する場合は2つの方法があります。
- 市販のルーターを使う
- Wi-Fiマルチパックというオプションに加入

ONUと市販ルーターの間に光BBユニットを挟む
①の「市販のルーターを使う」は上記のイラストでもご紹介したように、ONUと市販ルーターの間に光BBユニットを挟んで使えばIPv6接続されたWi-Fiが利用可能です。
では②の「Wi-Fiマルチパックというオプションに加入」とはどういう事なのでしょうか?以下で詳しくご紹介します。
光BBユニットはオプションに加入しなければWiFiが使えない
光BBユニットは光電話やBBフォン、WiFiルーター(無線LANルーター)の役割もする機器です。
「じゃ、光BBユニットをレンタルすればWiFiルーター(無線LANルーター)の役割もあるからWiFiが使えるね!」と思った人は大間違いです。

Wi-Fiマルチバックの加入が必要
実は光BBユニットをレンタルしただけではWiFiは飛びません。
「Wi-Fiマルチパック」というオプションに加入すれば光BBユニットからWiFiが飛び出すのです。
光BBユニット レンタル料 | 月額467円(税抜) |
---|---|
Wi-Fiマルチパック ※光BBユニットで Wi-Fiを利用する場合 | 月額990円(税抜) |
このレンタルした光BBユニットからWiFiを飛ばす為のオプション「Wi-Fiマルチパック」は月額990円です。

➡ソフトバンク光のWi-Fiマルチパックとは必要か不要か?いらないなら解約OK?解約するとおうち割が外れる?
IPv6接続するためのソフトバンク光の料金(費用)について
高速のインターネットが出来るIPv6接続がソフトバンク光では利用出来ますが、「光BBユニット」という機器のレンタルが必要でWiFiを利用するなら「WiFiマルチパック」というオプションの加入が必要でした。

では、月額料金はトータルでいくらになるの?という声も聞こえてきそうなので以下で計算してみました。以下は、ソフトバンク光の月額料金、そして光BBユニットのレンタル料、光BBユニットでWi-Fiを利用するためのWi-Fiマルチパックの月額料の合計(税抜)です。
一戸建て タイプ | マンション タイプ | |
---|---|---|
ソフトバンク光 月額料金 | 5,200円 | 3,800円 |
光BBユニット レンタル料 | 467円 | |
Wi-Fiマルチパック (オプション) | 990円 | |
月額合計 | 6,657円 | 5,257円 |
参照:光BBユニットレンタルの料金、Wi-Fiマルチパックの料金
ソフトバンク光でIPv6接続するための光BBユニットのレンタル料と、光BBユニットでWiFi接続できるようにするオプション「Wi-Fiマルチパック」の合計月額料金は1,457円もします。
ソフトバンク光の月額料金に加算すると一戸建てタイプは月額6,657円、マンションタイプは月額5,257円もしてしまいます。意外に高額になってしまいますね。
月額料金+500円でIPv6を利用する方法
ソフトバンク光でIPv6接続するには光BBユニットを月額467円でレンタルが必要なのは痛い程ご理解いただけたと思います。また、その光BBユニットでWiFi接続するにもオプション「Wi-Fiマルチパック」も月額990円必要なのもご理解いただけたと思います。
しかし、これらレンタル料とオプション料月額合計1,457円を私は月額500円で利用しています。その理由は「おうち割 光セット」を適用させているからです。
おうち割 光セットとは、ソフトバンクのスマホを契約している人がソフトバンク光にも契約する事で、毎月最大1,000円もスマホ代が割引される制度です。そんな割引制度「おうち割 光セット」を適用するには、ソフトバンク光の以下の3つのオプションの加入が必須なのです。
- 光BBユニットのレンタル
- Wi-Fiマルチパック(オプション)への加入
- 光電話(オプション)への加入
上記3つのレンタル及びオプションに加入するとスマホ代が毎月最大1,000円割引される「おうち割 光セット」が適用できる訳です。※以下の金額は税抜です。
光BBユニット レンタル料 | 467円 |
---|---|
Wi-Fiマルチパック (オプション) | 990円 |
光電話の基本料金 (BBフォンの場合) | 基本料0円 +通話した場合の通話料 |
おうち割光セット 適用後の月額料金 | 500円 |
でもでも、これら3つのレンタルとオプションに加入したら月額料金が高くなりますよね。そこで、これら3つをまとめて申し込み「おうち割光セット」を適用すると、3つのオプション月額料金を500円に割引してくれます。

➡おうち割 光セットでスマホ代が毎月最大1,000円割引は嘘!?
まとめ
この記事ではソフトバンク光のIPv6接続「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE+IPv4」についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
以前はIPv4だったのですがそれだとIPアドレスが足りなくなってきている現状の中にIPv6という新しい接続方法が確立され、まだIPv6の利用者が少ないためにインターネットの速度が速いと言われています。
ソフトバンク光でIPv6接続するには市販ルーターでは利用出来ずに光BBユニットという機器のレンタルが必要だという事もご理解いただけたのではないでしょうか。ぜひ、高速のIPv6でソフトバンク光の快適なインターネットを楽しんでみてくださいね。
「トクハヤネット」監修者の長井です。
この記事では、IPv6の基礎知識やソフトバンク光でIPv6で接続する方法などをまとめてご紹介してみたいと思います。