ビッグローブ光はインターネットを使い過ぎると速度制限されてスピードが遅くなるという口コミを見かける機会がありました。本来、ビッグローブ光のように光回線を利用したインターネット接続サービスは携帯電話やスマホのようなパケット通信量を月間7GB超えると速度制限されるようなサービスではありません。
目次
ビッグローブ光は速度制限される可能性がある
携帯電話やスマートフォンでインターネットを利用している人は月間のパケット通信量を超えると速度制限されてスピードが遅くなる経験をした事がある人もいると思います。
携帯電話やスマートフォンだけでなく、光回線を使ったインターネット接続サービスであるビッグローブ光も速度制限される可能性があるのをご存知でしょうか?
帯域制御という速度制限システム
ビッグローブ光の速度を低速にされる速度制限の処置の事を正確には「帯域制御(たいいきせいぎょ)」と言います。
ではなぜ、帯域制御と呼ばれる速度制限を実施するのでしょうか?
速度制限される条件とは
ビッグローブ光はスマートフォンのように月間7GBのデータ通信量を超えると速度制限するような事はありません。基本的にビッグローブ光はデータ通信量が無制限でインターネットが利用できます。
では、どんな時にビッグローブ光は速度制限(帯域制御)するのでしょうか?
ビッグローブ光の公式サイトには以下のような記載があります。
通信設備が混雑した場合のみ、通信量が特に多いお客さまの通信速度を制御します。これにより通信設備の過度な混雑を回避し、他のお客さまにより快適にご利用いただけるようにいたします。通信設備の混雑が解消次第、この制御は速やかに解除します。
引用:ネットワーク混雑改善のための取り組みについて
ビッグローブ光の公式サイトに記載されている上記の説明では解りづらいでよね。
そこで車を「データ通信量」に例えて下記のイラストで解りやすくご紹介します。
ビッグローブ光はインターネット利用者が少なく混雑していない場合、大量のデータ通信をしても速度制限する事はありません。
しかし、インターネットの利用者が多く混雑している時に大量のデータ通信をすると、他の人の速度も遅くなり迷惑になります。その為、混雑時にデータ通信量が多い人だけ速度制限されるのです。
混雑が解消され次第、速度制限された人は速度制限が解除されます。
ビッグローブ光の帯域制御を要約すれば、
「ビッグローブ光は混雑していない時に大量のデータ通信をしても速度制限しませんよ。ただ、混雑している時に大量のデータ通信をすると他の人の迷惑になるので、速度制限をしますよ。」って事です。
いつどんな時にビッグローブ光の速度制限が実行されるのか
上記の説明でビッグローブ光は混雑時に大量のデータ通信をすると速度制限される事はご理解頂けたと思います。他の人も平等に快適なインターネットが出来るようにするための処置なので仕方ありません。
しかし、ビッグローブ光はどんな時間帯にどのくらいの通信量をすると帯域制御と呼ばれる速度制限されるのでしょうか?
速度制限される明確な情報がない
スマホなどは月間7GB以上の通信をすると速度制限されるという明確なデータ通信量があります。しかし、ビッグローブ光にはどのくらいの通信量をすると速度制限されるのかの明確な通信量が解りません。
通信設備が混雑した場合のみ、通信量が特に多いお客さまの通信速度を制御します。
引用:ネットワーク混雑改善のための取り組みについて
上記のように「通信量が特に多いお客さま」と曖昧な表記で、どのくらいの通信量で速度制限されるのかがよく解りません。
また、「通信設備が混雑した場合のみ」とは、いつ混雑しているのか、混雑という基準も時間も解りません。
目安は1日の通信量30GB超え?
ビッグローブ光を提供するビッグローブ株式会社は現在KDDIグループです。同じKDDIグループで提供しているauひかりなら速度制限の参考になるかもしれません。
ビッグローブ光と同じKDDIグループのauひかりは、1日のデータ通信量が30GBを超えるようなインターネット接続を利用し続けると帯域制御され速度制限されます。その為、私はビッグローブ光も速度制限される大量のデータ通信量とは1日30GB超えくらいかと推測しています。
ファイル交換ソフト利用は確実に速度制限される
不特定多数の人たちとファイルを交換する「ファイル交換ソフト」を利用するとビッグローブ光に限らず速度制限されます。ビッグローブ光公式サイトにも以下のような記載があります。
多くのお客様にインターネットを快適にご利用いただくため、ファイル交換ソフト[Winny(ウィニー)、Share(シェア)など]利用時の帯域制御を実施しております。
引用:ネットワーク上混雑回避のための帯域制御について
ファイル交換ソフトは平均以上の通信量が発生する場合があり、他の人の通信品質が低下してしまいます。その為、公正性を保つ為にビッグローブ光ではファイル交換ソフトを利用すると速度制限されてしまいます。
ビッグローブ光の速度制限を恐れる前に確認すべき事
「速度制限されたら嫌だな…」と思ってビッグローブ光の申し込みを悩んでいる人もいるかもしれませんね。しかし、速度制限とはあなたが大量の通信をしている為に他の人が迷惑している為に取られる処置です。
ビッグローブ光の速度制限(帯域制御)を恐れる前に以下の事を確認しておけば何も問題ありません。
速度制限(帯域制御)は基本的にない
ビッグローブ光に限らずに他のプロバイダを確認してみると1日15GB~30GB以上の通信をすると速度制限されるようです。しかし、30GB以上の通信量とは12時間youtubeを視聴し続けても十分足りる量です。
上記でもご紹介しましたがP2Pやファイル交換ソフト(Winnyなど)を利用すると極端に大量のデータ通信をする為に速度制限される可能性が高くなります。
速度制限を確認する方法と解除時期
ファイル交換ソフトなど大量の通信を実施した場合にはビッグローブ光は速度制限されます。速度制限する旨のお知らせは一切ありませんし、今速度制限されているのかを確認する方法もありません。
万が一、速度制限されたと思ったらビッグローブ光側が混雑が減ってきた時期に合わせて解除するため、いつ速度制限が解除されるかも解りませんのでジッと待つしかありません。
速度制限以外に考えられる速度低下の原因
インターネットをする人が多くなる夜や土日は、速度制限されていなくても利用者が集中する為に速度が低下する事は常識的にある事です。
大量のデータ通信をした記憶がない場合、Winnyなどファイル交換ソフトを使っていない場合に速度が低下したと感じた場合は、ビッグローブ光が速度制限した訳ではなくインターネットを利用している人が多く混雑しているだけと考えてよいでしょう。
ただ、ビッグローブ光はIPv6と呼ばれる最新の通信技術を利用しているため、IPv4対応のインターネット接続サービスよりも速度は安定していると思いますのでおすすめです。
まとめ
この記事では、ビッグローブ光の速度が低下する帯域制御と呼ばれる速度制限について詳しくご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
基本的にビッグローブ光では速度制限される事はない事がご理解いただけたと思います。但し、インターネット利用者が集中して混雑している時にファイル交換ソフトなどを利用すると確実に速度制限される事は解りましたね。通常プロバイダは1日30GB以上の通信で速度制限されるようですが、そのような通信量は一般家庭では使わない量です。その為、本当に極端に大量の通信をしない限りビッグローブ光は速度制限する処置は取らないと考えます。