ドコモ光とフレッツ光の違いをお調べですね。
ドコモ光とフレッツ光はインターネットに接続するための「光回線」は同じですが、提供会社や月額料金、平均実測(実際の速度)、工事費などの初期費用、セット割引の有無など様々な違いがあります。
契約前に知っておきたいドコモ光とフレッツ光の違いは以下です。
※この記事の記載金額はすべて税込です。
ドコモ光 | フレッツ光 | |
---|---|---|
提供会社 (契約会社) | NTTドコモ | NTT東日本 NTT西日本 |
月額料金 |
※2年自動更新プラン |
※プロバイダBIGLOBEの場合 |
初期費用 |
|
|
プロバイダ 契約 | セット契約 (別途契約不要) | 別途契約必要 |
下り速度 (平均実測) | 269.47Mbps | 270.76Mbps |
料金参照:NTTドコモ|料金プラン、BIGLOBE光パックNeo with フレッツ、速度参照:みんそく
目次
ドコモ光とフレッツ光はまったく同じ光回線を利用している

この記事ではドコモ光とフレッツ光の違いについて詳しく解説しますが、違いを解説する前にドコモ光とフレッツ光の共通している点について解説しておく必要があります。
フレッツ光は提供会社であるNTT東西の光回線
2024年3月現在のフレッツ光は主に「フレッツ光ネクスト」と「フレッツ光クロス」の2つのサービスがあります。
サービス名 | 通信速度 |
---|---|
フレッツ光ネクスト | 最大1Gbps |
フレッツ光クロス | 最大10Gbps |
フレッツ光ネクストの最大通信速度は最大1Gbpsです。
一方、フレッツ光クロスの最大通信速度は最大10Gbpsです。

「フレッツ光ネクスト」「フレッツ光クロス」のどちらもサービス提供会社であるNTT東日本/NTT西日本が所有する「光回線(光ファイバー)」を利用してインターネットに接続します。
ドコモ光はフレッツ光の光回線を利用した光コラボ
ドコモ光は光回線を利用してインターネットに接続するサービスですが、ドコモ光の提供会社であるNTTドコモは自社でインターネットに接続する「光回線」を所有していません。
その為、光回線を所有していないNTTドコモはNTTNTT東日本/NTT西日本が提供するフレッツ光の「光回線」を借りて自社サービス名である「ドコモ光」として提供しています。

利用する 光回線 | 通信速度 | |
---|---|---|
ドコモ光 1ギガ | フレッツ光 ネクスト | 最大 1Gbps |
ドコモ光 10ギガ | フレッツ光 クロス | 最大 10Gbps |
最大通信速度が1Gbpsの「ドコモ光 1ギガ」は、NTT東日本/NTT西日本が提供している「フレッツ光ネクスト」で利用されている光回線をNTTドコモが借りて提供されています。
また、最大通信速度が10Gbpsの「ドコモ光 10ギガ」は、NTT東日本/NTT西日本が提供している「フレッツ光クロス」で利用されている光回線をNTTドコモが借りて提供されています。
ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光、OCN光、So-net光、@nifty光、楽天ひかり、ぷらら光、エキサイト光、@TCOMヒカリ、U-next光、IIJmioひかり、AsahiNet光、DTI光、Marubeni光、GMO光アクセスなど
ドコモ光とフレッツ光の違いを比較しながら徹底解説

ドコモ光はNTT東日本/NTT西日本が提供しているフレッツ光の光回線を利用している「光コラボレーション」と呼ばれるサービスのため、ドコモ光とフレッツ光はまったく同じ光回線を利用している点では共通しています。
しかし、ドコモ光とフレッツ光には様々な違いがあります。
様々ある違いの中で特に契約前に知っておくべきドコモ光とフレッツ光の違いは以下です。
- 提供会社(契約先の会社)に違いがある
- プロバイダはセット契約か個別契約かに違いがある
- インターネット月額料金(料金プラン)に違いがある
- 工事費などの初期費用に違いがある
- セット割の適用が可能・不可能に違いがある
- 実際のインターネット速度(平均実測)に違いがある
違い①:提供会社(契約先の会社)に違いがある
ドコモ光とフレッツ光はサービスの提供会社に違いがあります。
サービス名 | 提供会社 |
---|---|
ドコモ光 | 株式会社NTTドコモ |
フレッツ光 |
|
ドコモ光は株式会社NTTドコモが提供しています。
一方、フレッツ光はNTT東日本(東日本電信電話株式会社)とNTT西日本(西日本電信電話株式会社)が提供しています。
ドコモ光とフレッツ光は提供会社が違うので契約先も異なり、ドコモ光はNTTドコモと契約し、フレッツ光はNTT東日本又はNTT西日本と契約することになります。
違い②:プロバイダはセット契約か個別契約かに違いがある
インターネットに接続する際には「プロバイダ」の存在が欠かせません!

自宅に引き込まれた「光回線」はそのままインターネットに接続されているのではなく一旦「プロバイダ」と接続されて、プロバイダがインターネットに接続してくれています。
※プロバイダの存在がなければインターネットには接続出来ません。
ドコモ光とフレッツ光のプロバイダは「セット契約」と「個別契約」の違いがあります。
サービス名 | プロバイダ契約 |
---|---|
ドコモ光 | セット契約 |
フレッツ光 | 個別契約
|
ドコモ光は基本的に光回線契約とプロバイダ契約は「セット契約」となります。(※ドコモ光はNTTドコモとの契約のみで「光回線とプロバイダ」の両方の契約となります。)
一方、フレッツ光は光回線契約はNTT東日本/NTT西日本と契約しますが、プロバイダ契約はフレッツ光に対応したプロバイダと「個別」に契約することになります。
違い③:インターネット月額料金(料金プラン)に違いがある
ドコモ光とフレッツ光はインターネットの月額料金(料金プラン)に違いがあります。
以下、ドコモ光とフレッツ光の基本的な料金プランです。
サービス名 | 料金プラン |
---|---|
ドコモ光 | 2年定期契約 |
フレッツ光 |
|
以下ではドコモ光とフレッツ光に分けて月額料金を解説します。
ドコモ光の月額料金について
以下、「ドコモ光1ギガ」を2年定期契約で契約した場合の月額料金です。
建物タイプ | タイプA | タイプB |
---|---|---|
集合住宅 (マンションタイプ) | 4,400円 | 4,620円 |
戸建住宅 (ファミリータイプ) | 5,720円 | 5,940円 |
参照:NTTドコモ|料金プラン
ドコモ光を「タイプA」に属するプロバイダを利用した場合の月額料金は、集合住宅(マンションタイプ)の場合は月額4,400円・戸建住宅(ファミリータイプ)の場合は月額5,720円です。
フレッツ光の月額料金について
フレッツ光はNTT東日本/NTT西日本で月額料金に違いがあります。
※以下、NTT東日本は「にねん割」を、NTT西日本は「光はじめ割」を適用した場合の料金です。
管轄エリア | 建物タイプ | 月額料金 |
---|---|---|
NTT東日本 | 集合住宅 (マンションタイプ) | 光回線利用料 3,145円~ +プロバイダ料 |
戸建住宅 (ファミリータイプ) | 光回線利用料 5,070円~ +プロバイダ料 | |
NTT西日本 | 集合住宅 (マンションタイプ) | 光回線利用料 3,135円~ +プロバイダ料 |
戸建住宅 (ファミリータイプ) | 光回線利用料 4,730円~ +プロバイダ料 |
フレッツ光の場合は光回線契約とプロバイダ契約は「個別契約」です。
その為、フレッツ光の月額料金は光回線利用料に加えて、個別に契約したプロバイダ料の支払いも発生します。
※プロバイダ料は個別に契約したプロバイダによって異なります。
違い④:工事費などの初期費用に違いがある
ドコモ光とフレッツ光は契約時に発生する回線工事費などの初期費用に違いがあります。
※工事費は新規契約の場合
サービス名 | 手数料 | 工事費 |
---|---|---|
ドコモ光 | 契約事務手数料 3,300円 |
|
フレッツ光 | 契約料 880円 |
|
参照:NTTドコモ|料金プラン、「フレッツ光」 初期費用(契約料・工事費)等について
各サービス共に契約時に手数料の支払いが1度だけ発生します。
※ドコモ光は契約事務手数料(3,300円)・フレッツ光は契約料(880円)
また、ドコモ光とフレッツ光は新規契約した場合には利用する光回線を契約した建物(部屋)へ引き込む回線工事が実施され、回線工事費は戸建住宅の場合は19,800円・集合住宅の場合は16,500円です。
違い⑤:セット割の適用が可能・不可能に違いがある
ドコモ光とフレッツ光はセット割引の適用が「可能か」「不可能か」に違いがあります。
サービス名 | セット割引 |
---|---|
ドコモ光 | ドコモ光セット割を 適用可能 |
フレッツ光 | 適用不可 |
フレッツ光にはセット割引がありませんが、ドコモ光には「ドコモ光セット割」があります!

セット割 | ドコモ光セット割 |
---|---|
適用条件 | ドコモの対象プランと ドコモ光をセットで契約
|
割引額 |
|
申込方法 | ファミリー割引内に ドコモ光の契約を追加する |
ドコモ光の「インターネット契約」とNTTドコモのスマホ等の「対象プラン」と両方セット契約すると「ドコモ光セット割」が適用可能となり、セット割適用後はNTTドコモの対象プラン料金(スマホ代)が毎月割引されます!
その為、NTTドコモの対象プランを契約する家族が多ければその分毎月お得になるメリットがあります。
違い⑥:実際のインターネット速度(平均実測)に違いがある
ドコモ光とフレッツ光はインターネットの速度(平均実測)に若干の違いがあります。
※以下、2024年3月13日現在の「ドコモ光1ギガ」と「フレッツ光ネクスト」の平均実測です。
ドコモ光 | フレッツ光 | |
---|---|---|
下り 平均実測 | 269.12Mbps | 253.01Mbps |
上り 平均実測 | 284.18Mbps | 248.96Mbps |
平均Ping値 | 18.62ms | 19.27ms |
ドコモ光とフレッツ光は同じ光回線を利用しているため平均実測はほぼ同じで変わりません。
Ping値が低ければ操作してからの応答時間が速いことになります。
フレッツ光を契約中でドコモ光へ転用で乗り換える方法

フレッツ光ネクストを契約中の方が「ドコモ光(1ギガ)」へ乗り換える場合には転用という手続きとなります。
フレッツ光ネクストからドコモ光へ「転用」で乗り換える流れは以下です。
- フレッツ光ネクストの解約金を事前に確認する
- NTT東日本/NTT西日本から転用承諾番号を取得する
- ドコモ光へ転用する申し込みを行う
- フレッツ光のプロバイダを解約する
転用Step①:フレッツ光ネクストの解約金を事前に確認する
契約中のフレッツ光ネクストからドコモ光へ転用で乗り換えた場合、転用した時点で(乗り換えた時点で)フレッツ光ネクストは「自動解約」となりますので、転用手続きの前にフレッツ光ネクストの解約金を事前に計算しておくことをおすすめします。
フレッツ光ネクストの解約金の問い合わせ先は以下です。
問い合わせ先 | |
---|---|
回線契約 | 0120-116-116 ※NTT東西共通 ※受付時間:9時~17時 |
プロバイダ契約 | フレッツ光で利用している プロバイダへ連絡する |
フレッツ光ネクストの「光回線契約」に関する解約金の問い合わせはNTT東日本/NTT西日本共通の電話番号である「0120-116-116」へ連絡してください。(※連絡前に「お客さまID」が必要です!)
また、「プロバイダ契約」に関する解約金の問い合わせは、現在フレッツ光ネクストで利用しているプロバイダへ連絡して問い合わせる必要があります。
※注意※ドコモ光の転用手続き前に解約すると工事不要で転用出来なくなります!
転用Step②:NTT東日本/NTT西日本から転用承諾番号を取得する
現在フレッツ光ネクストで利用している「光回線」をドコモ光でも再利用して工事不要で乗り換える「転用」を行うためには、NTT東日本/NTT西日本から「転用承諾番号」を取得します。
※転用承諾番号はNTT東日本/NTT西日本へ連絡して取得します。
(転用承諾番号の取得は無料です。)
転用承諾番号 取得窓口 | |
---|---|
NTT東日本 | 0120-140-202 受付時間:9時~17時 |
NTT西日本 | 0120-553-104 受付時間:9時~17時 |
上記の電話番号へ受付時間内に電話をしてオペレーターに「フレッツ光からドコモ光へ転用するための転用承諾番号(てんようしょうだくばんごう)を取得したい」旨を伝えてください。
※転用承諾番号を取得する際に必要な情報は以下です。
- お客さまID
※ひかり電話又は契約者の連絡先の電話番号でも可 - フレッツ光の契約者名
- フレッツ光の契約住所
- フレッツ光の料金支払い情報
※クレジットカード払いの場合はクレジットカード
※口座振替の場合は通帳又はキャッシュカード
ちなみに、もし転用承諾番号の有効期限が切れた場合でも、再度NTT東西へ連絡することで新しい転用承諾番号を無料で取得することが可能です。
転用Step③:ドコモ光へ転用する申し込みを行う
NTT東日本/NTT西日本から転用承諾番号を取得したら、続いてドコモ光への転用申し込みを行います。

※ドコモ光1ギガの場合は15,000円キャッシュバックとなります。
正規代理店NNコミュニケーションズの申込受付サイトの申込画面にアクセスすると、下記のような画面となります。

申込画面にあるお申込み情報の「お申込み区分」で【転用】を選択します。
※その他、申込画面で契約者情報やドコモ光を転用する住所などを正しく入力して申し込みを完了させてください。
確認電話の際に正規代理店NNコミュニケーションズの限定特典である最大25,000円を振り込んで欲しい銀行等の口座情報を伝えてください。(※ドコモ光の転用した月の翌月末に振り込まれます。)
転用Step④:フレッツ光のプロバイダを解約する
フレッツ光ネクストからドコモ光へ無事に転用で乗り換えられたらプロバイダの解約手続きを行います。
フレッツ光ネクストの光回線契約はドコモ光へ「転用」と同時に自動解約されますが、プロバイダ契約は自動解約されませんので転用後は個別にプロバイダへ連絡して解約手続きを行います。
ドコモ光へ転用が完了してフレッツ光で利用していたプロバイダを解約すると、ドコモ光への乗り換えがすべて完了します。
ドコモ光を契約中でフレッツ光へ事業者変更で乗り換える方法

ドコモ光を契約中の方の中には「ドコモ光からフレッツ光へ乗り換えたい」「ドコモ光を契約前に利用していたフレッツ光へ戻したい」と希望される方が稀にいらっしゃいます。
ドコモ光はフレッツ光の光回線を利用している「光コラボレーション」と呼ばれるサービスなので、「事業者変更」という手続きを行えばドコモ光からフレッツ光へ工事不要で乗り換え可能です。
ドコモ光からフレッツ光へ「事業者変更」で乗り換える主な流れは以下です。
- ドコモ光の解約費用を事前に確認する
- NTTドコモから事業者変更承諾番号を取得する
- NTT東日本/NTT西日本で事業者変更を申し込む
事業者変更①:ドコモ光の解約費用を事前に確認する
契約中であるドコモ光からフレッツ光へ「事業者変更」で乗り換えると事業者変更された時点(乗り換えた時点)でドコモ光は「自動解約」となりますので、事業者変更の手続きを行う前にドコモ光の解約費用を事前に調べておきましょう。
ドコモ光の解約に伴う費用についての問い合わせ先は以下です。
問い合わせ方法 | 問い合わせ先 |
---|---|
電話 |
※受付時間:9時~20時 |
店舗 | ドコモショップ ▶ショップ検索はこちら |
ドコモ光の解約費用については電話もしくはドコモショップで問い合わせが可能です。
※あくまでもドコモ光の解約費用を把握するための確認です。)
※注意※
フレッツ光へ事業者変更の手続き前にドコモ光を解約すると工事不要で乗り換えできなくなります。
事業者変更②:NTTドコモから事業者変更承諾番号を取得する
現在ドコモ光で利用している「光回線」をフレッツ光でも再利用して工事不要で乗り換えるための「事業者変更」の手続きを行う際には「事業者変更承諾番号」が必要となります。
電話 |
※受付時間:9時~20時 |
---|---|
店舗 | ドコモショップ ▶ショップ検索はこちら |
Web | Web申し込み ※dアカウントのログインが必要 |
電話で事業者変更承諾番号を取得する場合には、上記の電話番号に受付時間に電話をするとオペレーターが対応しますので「事業者変更承諾番号を取得したい」旨を伝えると発行手続きが開始されます。
※事業者変更事務手数料は、フレッツ光へ事業者変更が完了した翌月以降にNTTドコモから請求されます。
事業者変更③:NTT東日本/NTT西日本で事業者変更を申し込む
NTTドコモから事業者変更承諾番号を取得したら、乗り換え先であるフレッツ光を提供するNTT東日本/NTT西日本へ事業者変更の手続きを行ってください。
※NTT東日本管轄の都道府県にお住まいの方と、NTT西日本管轄の都道府県でフレッツ光への事業者変更の申し込み先(問い合わせ先)に違いがあります。
事業者変更の申込先 (問い合わせ先) | |
---|---|
NTT東日本 | 0120-116-116 |
NTT西日本 | 0800-200-1057 |
上記の電話番号に電話をして「ドコモ光を契約中であること」と「ドコモ光からフレッツ光へ事業者変更で乗り換えたいこと」を伝えて、ドコモ光からフレッツ光へ乗り換える手続きを開始してください。
まとめ
この記事ではドコモ光とフレッツ光の違いを中心に比較しながら解説しました。
ドコモ光はインターネットに接続する為に利用する「光回線」は、フレッツ光の光回線をNTT東日本/NTT西日本から借りてNTTドコモが提供しているサービスです。(※フレッツ光の光回線や設備を借りて提供しているサービスを「光コラボレーション」と言います。)
その為、ドコモ光とフレッツ光は同じ光回線を利用していることでは共通していますが、プロバイダのセット契約、月額料金(料金プラン)、工事費等の初期費用、セット割引の適用可能・適用不可能、そして速度(平均実測)に違いがあります。
現在フレッツ光を契約中の場合は「転用」と呼ばれる手続きでドコモ光へ乗り換える手続きを行えば、フレッツ光で利用している光回線を再利用できるため「工事不要」で乗り換えが可能です。
また、現在ドコモ光を契約中の場合は「事業者変更」と呼ばれる手続きでフレッツ光へ乗り換える手続きを行えば、ドコモ光で利用している光回線を再利用できるため「工事不要」で乗り換えが可能です。