ドコモ光の速度測定方法を解説

ドコモ光のインターネットの速度測定についてお調べですね。

ドコモ光を契約して利用中の方の中には「この時間帯だけ速度が遅い…。」「今日だけホームページの表示が遅い…。」と感じる方は、どのくらいのスピードが出ているのかを速度測定してみましょう。

結論
ドコモ光のインターネット速度は「Fast.com」などの測定サイトへアクセスします。
速度測定の結果が「20Mbps以下なら若干遅い」「10Mbps以下ならかなり遅い」と判断できます。

ドコモ光をはじめとするインターネット回線の速度測定は「測定サイト」へアクセスして速度を測定することが一般的です。(スマホでも測定サイトにアクセスすれば速度測定アプリをインストール不要で速度の測定が可能です。)

ドコモ光は光回線(光ファイバー)を利用してインターネットに接続するサービスで速度も安定しているはずですが、速度測定結果が一桁(10Mbps以下)なら速度はかなり遅いという結果です…。

この記事ではドコモ光を契約中で速度が遅いと感じる方に向けて、ドコモ光の速度測定を行う方法、インターネット速度に関わる基礎知識、そしてドコモ光のプロバイダ別の平均速度などをまとめて解説します。

※以下、記載金額はすべて税込です。

ドコモ光の速度測定の際に知っておきたい基礎知識

ドコモ光の速度を測定する方法を解説する前に速度測定の際に最低限知っておきたい基礎知識を解説します。

速度測定前に以下の基礎知識を理解しておくと良いでしょう。

速度測定前の基礎知識
  1. 速度の「下り」「上り」の違いについて
  2. 速度の単位(Gpbs・Mpbs)について
  3. 最大通信速度とベストエフォート型について
  4. ドコモ光の平均速度(実測)について
上記の基礎知識を理解しておくと速度測定の際に役立ちます。
以下で詳しく解説します。

基礎知識①:速度の「下り」「上り」の違いについて

ドコモ光に限らずインターネットの速度測定の際には「下り」「上り」という言葉が必ず出てきます。

下りインターネット上にあるデータを
ダウンロードする際に関わる速度のこと。
下りは英語で「ダウンロード」と呼ぶ。
上りパソコン等のデータをインターネット上に
アップロードする際に関わる速度のこと。
上りは英語で「アップロード」と呼ぶ。

例えば、Youtubeなどの動画配信サービスで動画を視聴する場合、インターネット上にある動画データをパソコンなどにダウンロードすることで動画を視聴できるようになります。

動画や音楽を視聴する場合、ホームページを閲覧する場合などは「下り速度」が重要となる。

また、SNS等で写真を公開する場合、写真データをインターネット上へアップロードする必要があります。

Youtube等の動画共有サービスへ動画をアップロードして公開する場合、TwitterやInstagram等で写真をアップロードして公開する場合などは「上り速度」が重要となる。

英語で下りを「ダウンロード(DOWNLOAD)」、上りを「アップロード(UPLOAD)」と呼びます。

ワンポイントアドバイス
ホームページ閲覧や動画視聴などをメインで行う方の場合は「下り(ダウンロード)」の速度が重要です。一方、写真・動画などのデータをインターネット上に公開する機会が多い方は「上り(アップロード)」の速度が重要です。

基礎知識②:速度の単位(Gbps・Mbps)について

ドコモ光をはじめとするインターネットの速度で使われる単位は「Gbps」「Mbps」です。

Gbpsの読み方は「ギガビット パー セコンド(略して、ギガ)」、
Mbpsの読み方は「メガビット パー セコンド(略して、メガ)」です。
GbpsとMbps
1Gbps=1000Mbpsであることを覚えておきましょう!

GbpsとMbpsの単位早見表は以下です。

GbpsMbps
0.1Gbps100Mbps
1Gbps1000Mbps
10Gbps10000Mbps
ワンポイントアドバイス
例えば、「1Gbpsと1Mbpsはどちらが速いか」という問題があった場合は「1Gbpsが速い」という答えになります。
・1Gbps=1000Mbps
・1Mbps=0.001Gbps

基礎知識③:最大通信速度とベストエフォート型について

ドコモ光は「ドコモ光1ギガ」と「ドコモ光10ギガ」の2つのサービスがあり、各サービスによって最大通信速度に違いがあることを速度測定前に理解しておく必要があります。

 最大通信速度
ドコモ光
1ギガ
最大1Gbps
ドコモ光
10ギガ
最大10Gbps

「ドコモ光1ギガ」の最大通信速度は1Gbpsです。
一方、「ドコモ光10ギガ」の最大通信速度は10Gbpsです。

ただし、ドコモ光は「ベストエフォート型」のサービスです。

ドコモ光をはじめとする一般的なインターネット接続サービスは「ベストエフォート型」と呼ばれるサービスで最大通信速度を保証したサービスではありません。

その為、「ドコモ光1ギガ」の最大通信速度は1Gbps(1000Mbps)ですが、最大値の速度である1Gbpsでインターネットを利用出来る訳ではありません!

ドコモ光は、ベストエフォート型サービスです。最大速度(1Gbpsまたは10Gbps)は技術規格上の最大値であり実際の通信速度を示すものではありません。
引用:NTT docomo
ワンポイントアドバイス
例えば、最大通信速度が1Gbps(1000Mbps)の「ドコモ光1ギガ」を契約中の方が速度測定をした際に「100Mbpsだったから遅い!」と思っても、ドコモ光はベストエフォート型なので最大通信速度が1Gbpsであっても実際の速度は100Mbpsである可能性は十分にあります。

基礎知識④:ドコモ光の平均速度(実測)について

速度測定前にドコモ光を契約中の方が実際に測定した平均速度を理解しておくと良いでしょう。

以下の表は2024年3月13日現在、直近3ヶ月間で測定されたドコモ光の平均速度です。

 下り
平均速度
上り
平均速度
ドコモ光
1ギガ
269.12Mbps284.18Mbps
ドコモ光
10ギガ
1117.93Mbps1500.02Mbps

速度参照:みんそく

「ドコモ光1ギガ」の最大通信速度は1Gbps(1000Mbps)ですが、実際の下り平均速度は269.12Mbps・上り平均速度は284.18Mbpsです。また、「ドコモ光10ギガ」の最大通信速度は10Gbps(10000Mbps)ですが、実際の下り平均速度は1117.93Mbps・上り平均速度は1500.02Mbpsです。

ドコモ光をはじめとするベストエフォート型サービスは「最大通信速度の10分の1程度の速度が出ていれば問題なし」と理解しておくと良いでしょう。
ワンポイントアドバイス
このように、ドコモ光はベストエフォート型のサービスなので最大通信速度(ドコモ光1ギガは1Gbps/ドコモ光10ギガは10Gbps)の速度は出ないと理解しておきましょう!

アプリ不要!ドコモ光の速度測定方法を徹底解説!

ドコモ光のインターネットを契約中の方で「速度が遅いな…。」と感じる場合には、実際にどのくらいのスピードが出ているのかを速度測定してみることをおすすめします。

速度測定は測定サイトを利用するのが一般的

「ドコモ光などのインターネット速度はどのくらい出ているなのか」を調べるには速度測定サイトを利用するのが一般的です。

速度測定サイトは「スピードテストサイト」とも呼ばれており、「現在のインターネットの速度はどのくらい出ているのか」をMbpsなどの単位で表示してくれる無料で利用可能なサイトのことです。

主な有名速度測定サイトは以下です。

ワンポイントアドバイス
下り速度(ダウンロード速度)だけを簡易的に素早く測定したい場合には「Fast.com」の利用がおすすめです。また、下りと上りの両方の速度を測定した場合には初心者の方でも使いやすい「USEN GATE02」の利用がおすすめです。

下り速度を素早く測定したい場合はFast.com

ドコモ光で「ホームページの表示が遅い」「動画が途中でフリーズする」など場合にはデータをダウンロードする「下り速度」がどのくらい出ているのかを確認しましょう。

ドコモ光の下り速度だけを測定したい場合には「Fast.com」が簡単でおすすめです!

Fast.comは動画配信サービスとして世界的に有名はNetflixが提供する速度測定サイトです。

Fast.comはこちら

Fast.comにアクセルすると自動で下り速度の測定が開始されます。

ちなみに、ドコモ光1ギガの最大通信速度は1Gbps(1000Mbps)ですが、私が実際にFast.comで速度測定した下り速度は「37Mbps」という結果でした。

実際の下り速度「37Mbps」は遅い!と思った方もいらっしゃると思いますが、一般的に下り速度が30Mbps程度の速度であれば動画(映画やドラマなど)も問題なく視聴できるレベルです。

以下、Googleが評価する下り速度の目安です。

下り速度評価
100Mbps以上非常に高速
50Mbps以上高速
25Mbps以上快適な速度
13Mbps以上良好な速度
7Mbps以上普通の速度
3Mbps以上やや低速
3Mbps未満低速

参照:google nestヘルプ

下り・上り共に速度測定可能なUSEN GATE02

ドコモ光の下り速度だけを測定する場合には上記でご紹介した「Fast.com」で十分ですが、下り速度に加えて上り速度も同時に測定したい方には「USEN GATE02」の利用がおすすめです。

USEN GATE02は株式会社USENが提供する速度測定サイトです。

USEN GATE02はこちら

USEN GATE02にアクセスすると以下のような画面になります。

USEN GATE02はアクセスと同時に速度測定は開始されません。
必ず【測定開始】ボタンをクリック(タップ)して速度測定を開始させてください。

DOWNLOADが「下り速度」・UPLOADが「上り速度」です。
ワンポイントアドバイス
USEN GATE02は下りと上りの速度測定に加えて「Ping値」と「Jitter値」も表示されます。

ちなみに、Ping値はインターネットの応答速度のことです。
Ping値の値が大きいと応答速度が遅いので、オンラインゲーム等ではプレイ中に画面が止まったりカクカクした動きをしてしまいます。(Ping値が30ms以下は快適に、15ms以下ならかなり快適にオンラインゲームが楽しめます。

ドコモ光はプロバイダによって速度測定の結果が違う

ドコモ光の契約は基本的に提携プロバイダとのセット契約となります。

プロバイダはインターネットの速度に関わる重要な役割をしているため、同じドコモ光であってもセット契約しているプロバイダによってドコモ光の速度測定の結果に違いがあります。

インターネットに接続する役割をするプロバイダ

「プロバイダ」を日本語に変換すると「インターネット接続業者」となり、その名の通りにプロバイダはインターネットに接続する重要な役割をしている業者のことです。

ドコモ光は契約した自宅とプロバイダの間は「光回線」で接続されており、プロバイダがインターネットに接続する役割をしています。

ドコモ光は基本的に以下の21社の提携プロバイダから1社を選択してセット契約します。

ドコモ光の提携プロバイダ
OCNインターネット、GMOとくとくBB、@nifty、andline、SIS、BIGLOBE、ic-net、hi-ho、BB.excite、Tigers-net、エディオンネット、SYNAPSE、DTI、楽天ブロードバンド、ネスク、TiKiTiKi、@TCOM、TNC、@ちゃんぷる、WAKWAK、AsahiNet

プロバイダ別の速度測定結果(平均速度)

インターネットに接続する役割をするプロバイダによって速度に違いがありますので、同じドコモ光を契約している方でもプロバイダによって速度測定した速度に違いがあります。

以下、2024年3月13日現在のプロバイダ別のドコモ光の下り平均速度です。

プロバイダ下り速度上り速度
OCNインターネット299.1Mbps306.8Mbps
GMOとくとくBB280.79Mbps319.82Mbps
@nifty227.43Mbps290.65Mbps
andline304.48Mbps319.05Mbps
BIGLOBE230.3Mbps237.9Mbps
ic-net315.43Mbps785.64Mbps
hi-ho90.59Mbps231.36Mbps
BB.excite228.81Mbps251.18Mbps
タイガースネット191.38Mbps158.65Mbps
エディオンネット260.86Mbps210.63Mbps
SYNAPSE266.26Mbps194.08Mbps
楽天ブロードバンド189.89Mbps183.72Mbps
DTI217.37Mbps241.99Mbps
TikiTiki271.8Mbps266.76Mbps
ネスク210.68Mbps190.36Mbps
@T COM286.78Mbps305.69Mbps
ASAHIネット385.21Mbps428.31Mbps
TNC334.89Mbps357.37Mbps
ちゃんぷるネット14.89Mbps383.81Mbps
WAKWAK360.6Mbps285.69Mbps

参照:みんそく

上記表をご覧頂ければお解りになるように、ドコモ光でプロバイダ「OCN」を利用している方々が測定した下り平均速度は「263.75Mbps」ですが、プロバイダ「hi-ho」を利用している方々が測定した下り平均速度は「104.29Mbps」です。

このようにプロバイダによって速度に違いがあります。

ワンポイントアドバイス
ドコモ光の速度に問題があると感じた場合には、3日程度時間帯に分けて速度測定をして記録しておきます。そして、速度が遅い原因や改善案を試してみましょう。

様々な速度の改善案を試しても改善されない場合は、速度が速いプロバイダへ変更してみることも検討してみましょう。

まとめ

この記事ではドコモ光のインターネット速度が遅いと感じる方を対象に、実際にどのくらいの速度が出ているのかを測定する方法、速度測定する際に知っておきたい基礎知識、そしてプロバイダ別の平均速度についてまとめて解説しました。

ドコモ光の速度測定前には「上りと下りの意味」「速度で利用するGbps・Mbpsの違い」「ドコモ光の最大通信速度」「ベストエフォート型」、そして「利用者が実際に測定した平均速度」を理解しておくと良いでしょう。

ドコモ光のようにインターネットの速度を調べるには無料で速度測定可能なサイトへアクセスします。下り速度のみを測定したい方は「Fast.com」、下り上り共に測定したい方は「USEN GATE02」が初心者にも使いやすいです。

ドコモ光の速度測定方法を教えてください。
ドコモ光を契約中の方でインターネットの速度がどのくらいかを測定したい場合には、速度測定サイト(Fast.comやUSEN GATE02など)へアクセスすることで下りや上りなどの現在のインターネットの速度を無料計測することが可能です。
ドコモ光はプロバイダによって速度測定結果が違う?
はい。ドコモ光に限らず全てのインターネット接続サービスはプロバイダによって速度測定の結果に違いがあります。そもそも、プロバイダはインターネットに接続してくれる業者なので、プロバイダのスペックによって速度が速かったり遅かったりします。