コミュファ光でIPv6接続できるのかお調べですね?
インターネットに接続する方式として従来から利用されてきたIPv4接続方式よりも「IPv6接続方式の方が速度が速い!」という情報が様々なブログなどで紹介されており、インターネット契約前にはIPv6接続可能かを確認される方が増えてきています。
その為、コミュファ光を契約予定の方にも「コミュファ光はIPv6接続できるの?」と調べている方も多いです。
冒頭から結論をお伝えすると…
コミュファ光のプロバイダは11社ありますがIPv6対応のプロバイダは2社のみです!
コミュファ光を契約時にIPv6対応プロバイダで契約しなければIPv6接続できません。
また、コミュファ光は「ホームゲートウェイ」と呼ばれる接続機器をリビング等に設置しますが、たとえIPv6対応プロバイダであっても接続機器がIPv6対応でなければIPv6接続できません。
この記事ではコミュファ光でIPv6接続したい方向けに、IPv6対応プロバイダはどこか、IPv6対応のホームゲートウェイはどの機種か、IPv6接続の確認方法と設定方法、そしてコミュファ光はIPv6接続で本当に速度が速いのかを詳しく解説します。
目次
コミュファ光でIPv6接続するための2つの条件
コミュファ光を契約予定の方、そして既に契約中の方もIPv6接続するために知っておくべき条件があります。
コミュファ光でIPv6接続するためには以下の2つの条件が必須です。
- IPv6対応プロバイダを利用する
- IPv6対応のホームゲートウェイを利用する
以下で詳しく解説します。
条件① IPv6対応プロバイダを利用する
コミュファ光の契約はプロバイダ「一体型」と「選択型」があります。
プロバイダ「一体型」で契約するとプロバイダも「コミュファ」になります。
また、「選択型」で契約するとプロバイダ10社から1社を選択します。
要は、コミュファ光のプロバイダは11社あるのですがIPv6対応のプロバイダは2社のみです。
契約形態 | プロバイダ | IPv6 対応有無 |
---|---|---|
一体型 | コミュファ | 〇IPv6対応 |
選択型 | ソネット | 〇IPv6対応 |
au one net | ×非対応 | |
エディオンネット | ×非対応 | |
ニフティ | ×非対応 | |
ビッグローブ | ×非対応 | |
ODN | ×非対応 | |
TNC | ×非対応 | |
hi-ho | ×非対応 | |
IIJ | ×非対応 | |
MediaCat | ×非対応 |
コミュファ光でIPv6接続に対応しているプロバイダは一体型の「コミュファ」と選択型の「ソネット」の2社です。
「コミュファ」「ソネット」以外のプロバイダはIPv6接続に非対応です。
コミュファ光の「一体型」契約はプロバイダ(コミュファ)とセット契約となり、月額料金にプロバイダ利用料も含まれていますが、「選択型」契約はプロバイダと個別契約が必要で月額料金にプロバイダ利用料が含まれていません…。
その為、IPv6接続をご希望ならコミュファ光を一体型(プロバイダ「コミュファ」)で契約しましょう!
これからコミュファ光を契約予定の方は「選択型」より月額料金が安くIPv6接続も可能な「一体型」での契約をおすすめいたします。
条件② IPv6対応のホームゲートウェイを利用する
コミュファ光ではインターネットに接続するための「ホームゲートウェイ」と呼ばれる機器を宅内に設置します。
この「ホームゲートウェイ」という機器は、コミュファ光のインターネット接続に利用されるほか、無線LANルーター機能内蔵なのでWi-Fi接続ができたり光電話にも加入している方も利用するので、1つで3つ以上の機能を持つ機器です。
この「ホームゲートウェイ」には数種類の機種がありIPv6対応の機種ならIPv6接続可能です。
機器の種類 (型番) | IPv6 対応有無 |
---|---|
AtermWH862A/O | 〇IPv6対応 |
AtermWH832A | 〇IPv6対応 |
F2886S/HP620 | 〇IPv6対応 |
AtermWH842X | 〇IPv6対応 |
Aterm WH822N | 〇IPv6対応 |
Aterm WH802S | ×非対応 |
ホームゲートウェイのうち「Aterm WH802S」という型番の機器のみIPv6に非対応です。
それ以外のホームゲートウェイはすべてIPv6接続に対応した機器です。
ただし、既にコミュファ光を契約中の方は設置されてある機器の側面に記載の型番を確認して「Aterm WH802S」だった場合はIPv6対応のホームゲートウェイと交換してもらいましょう。
※2012年6月1日以降に契約した方は有料交換となります。
※2022年7月1日以降に契約した方は無料でレンタル可能です。
コミュファ光でIPv6接続出来ているか確認方法
上記で解説したように、コミュファ光でIPv6接続する条件は2つでした。
- IPv6対応プロバイダを利用する
- IPv6対応のホームゲートウェイを利用する
2つの条件でコミュファ光を利用すればIPv6接続でインターネットが利用可能です。
IPv6接続確認はコミュファ光公式サイトへアクセスすると確認できます。
コミュファ光公式サイトへアクセスしたら下部にあるアイコンに注目してください。
表示アイコン | 接続状況 |
---|---|
IPv6で接続中 | |
IPv4で接続中 |
オレンジのアイコンで【IPv6】と表示されればIPv6接続出来ている証拠です。
しかし、紺色のアイコンで【IPv4】と表示されればIPv6接続出来ていません…。
IPv6対応プロバイダでIPv6対応ホームゲートウェイでインターネットに接続しているにも関わらず、IPv6でなくIPv4接続だった方は以下でご紹介する対処方法と設定方法をお試しください。
コミュファ光でIPv6接続出来ていない原因と対処・設定方法
IPv6対応プロバイダでIPv6対応ホームゲートウェイにも関わらず、上記の確認方法でコミュファ光がIPv6接続出来ていなかった方は以下の原因が考えられます。
- パソコンのIPv6設定方法が出来ていない
- ホームゲートウェイのIPv6機能を有効化していない
- 2012年5月31日以前の「標準メニュー」で契約している
- その他の原因・対処方法
原因① パソコンのIPv6設定方法が出来ていない
コミュファ光をパソコンでインターネット接続されている方でIPv6接続出来ていなかった場合には、パソコン側のIPv6設定が原因の可能性があります。
以下の手順でパソコンでIPv6接続可能な状態かを確認してください。
左下にあるWindowsボタンを右クリックして「ネットワーク接続」を選択します。
続いて「アダプターのオプションを変更する」を選択します。
LANケーブル等で有線接続している場合は「イーサネット」アイコンを、
Wi-Fi接続している場合は「Wi-Fi」のアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択します。
開いたプロパティの項目にある「インターネット プロトコル バージョン6(TCP/IPv6)」にチェックが入っているかを確認してください。
チェックされていればパソコンでIPv6接続できる状態です。
チェック後は念のためにパソコンを再起動してください。
原因② ホームゲートウェイのIPv6機能を有効化していない
以下、コミュファ光を「選択型」で契約中でプロバイダがIPv6対応のソネットの方が対象です。
また、プロバイダ「一体型」を契約中の方は以下の設定は不要です!
コミュファ光をプロバイダ「選択型」でソネットを利用中でもIPv6接続出来ていない方は、以下の方法でホームゲートウェイのIPv6機能を有効化することでIPv6接続可能となります。
以下の手順でホームゲートウェイを有効化してください。
ホームゲートウェイとパソコンを有線接続もしくはWi-Fi接続した状態でホームページなどを閲覧する「ブラウザ」を開き、URLを入力する箇所に「http://web.setup/」と入力してエンターキーを押してください。
http://192.168.0.1 と入力してもOKです。
「Windows セキュリティ」というウインドウが開いたら、
ユーザー名に「 admin 」、
パスワードに「 管理者パスワード 」をそれぞれ入力して【OK】ボタンを押します。
どこかにメモしているはずなので探してみてください。
どうしても管理者パスワードが解らない場合には、ホームゲートウェイを初期化して設定をやり直す必要がありますので、ホームゲートウェイの冊子(利用ガイド)をご覧ください。
ホームゲートウェイの設定画面にログインできたら基本設定の「接続先設定」画面へ進み、IPv6機能の項目にある「使用する」にチェックを入れてから【設定】ボタンを押します。
原因③ 2012年5月31日以前の「標準メニュー」で契約している
コミュファ光を長年契約中の方で2012年5月31日以前に「標準メニュー」を契約中の方はIPv6接続出来ません。
※「標準メニュー」とは2012年5月31日以前に契約できた過去の契約プランです。
過去のメニュー(契約プラン)から最新のメニューへ変更可能です。
但し、メニューを変更する場合には「メニュー変更手数料」の支払いが発生します。
メニュー変更手数料 | 3,300円 |
---|
※場合によっては回線工事や機器変更などが必要となる場合があります。
また、変更するメニューによっては月額料金や契約期間、契約時の契約解除料なども変更になります。
詳しくはコミュファ光へご相談ください。
原因④ その他の原因・対処方法
上記の原因①~③にどれも当てはまらずにコミュファ光でIPv6接続出来ない方は他の原因が考えられますので、以下の確認方法で対処してみてください。
接続機器を再起動してみる
IPv6接続できない場合で原因が解らない場合は「まず再起動」してみてください。
コミュファ光のインターネットに接続している機器(パソコンやスマホなど)を再起動することにより、IPアドレスの再取得が実施されてIPv6接続できるようになる可能性があります。
障害メンテナンス情報を確認する
コミュファ光の回線に障害が発生していたりメンテナンス中の際は、IPv6接続出来ない場合がありますので、コミュファ光の公式サイトで障害が発生していないか、メンテナンス中かをご確認ください。
また、コミュファ光を「選択型」で契約中の方は利用中のプロバイダの障害情報等も確認してください。
配線が正しく接続されているか確認する
ホームゲートウェイやパソコンなどに差してあるLANケーブルが正しく配線されているかを確認してください。間違った差込口(LANポート)に配線していると正しく通信できません。
また、LANケーブルに静電気が充填している場合も正しくインターネットに接続できない場合がありますので、一度LANケーブル差込口(LANポート)から抜いてから再度きちんと差し込んでください。
コミュファ光をIPv6接続でもIPoE方式ではない
ここからちょっと専門的な話になりますが解りやすく解説するのでお付き合いください。
上記で解説したように、コミュファ光はIPv6接続に対応していますがインターネットの速度が速い接続方式である「IPoE方式」には対応していません…。
そこでここからはインターネット接続方式「IPoE」と「PPPoE」を簡単に解説すると共に、IPoE方式ではないコミュファ光がなぜ速度が速いのかを解説します。
「IPoE方式」と「PPPoE方式」について
インターネットには「IPoE方式」と「PPPoE方式」の2つの接続方式があります。
2つの接続方式で「IPoE方式」はIPv6のみ利用できる新しい接続方式で、「PPPoE方式」よりも「IPoE方式」の方がインターネットの速度が安定して速いのが特徴です。
IPv6 | IPv4 | |
---|---|---|
IPoE方式 | 〇 (速い) | × |
PPPoE方式 | 〇 | 〇 |
接続方法が【IPv6】で接続方式が【IPoE】なら速度が速いのです。
「IPoE方式」と「PPPoE方式」の違いは道幅で例えると解りやすいです。
「IPoE方式」は道幅が広く車が多くても渋滞することなくスムーズに進みますが、「PPPoE方式」は道幅が狭いので車が多くなると渋滞してスピードが遅くなり進みが悪くなります。
このように、「IPoE方式」はインターネットの利用者が増加してデータのやり取りが多くなったとしても速度が低下せずにスムーズにホームページ閲覧や動画視聴が可能です。
「PPPoE方式」はインターネットの利用者が増加すると道幅が狭いのでデータのやり取りが遅くなりホームページの表示が遅くなったり動画が途中で止まるなどの原因となります。
実はコミュファ光の接続方式は「PPPoE方式」
上記で解説したようにIPv6接続であっても「PPPoE方式」より「IPoE方式」の方が速度が速いです。
実はコミュファ光は「IPoE方式」に対応していません。
※コミュファ光は「PPPoE方式」です。
コミュファ光 | |
---|---|
IPoE方式 | 未対応 (速い) |
PPPoE方式 | 対応 |
コミュファ光は速度が速いインターネット接続方式「IPoE方式」は未対応です。
しかし、コミュファ光は「IPoE方式」にも関わらず他社よりもインターネットの速度が速いです!
以下は大手インターネット回線とコミュファ光の平均実測を比較したものです。
※2024年3月14日現在の平均実測
サービス名 | 平均実測 |
---|---|
コミュファ光 | 645.92Mbps |
auひかり | 510.34Mbps |
ソフトバンク光 | 311.94Mbps |
So-net 光 | 221.68Mbps |
GMO光アクセス (GMOとくとくBB光) | 251.67Mbps |
ドコモ光 | 269.12Mbps |
出典:みんなのネット回線速度
上記は実際に各インターネット接続サービスを利用されている方が測定した実測の平均速度です。
コミュファ光以外のほとんどのサービスは速度が速い「IPoE方式」を採用しているにも関わらず、「PPPoE方式」のコミュファ光の方がインターネットの速度が速いことが解ります。
コミュファ光は「PPPoE方式」なのに速度が速い理由
コミュファ光は速度が速い接続方式「IPoE方式」でなく「PPPoE方式」なのに速度が速いのでしょうか?
その理由はコミュファ光は「独自回線」だからです。
以下、解りやすいようにイラストを使って「独自回線」を解説します。
「ドコモ光」や「ソフトバンク光」「OCN光」などはインターネットに接続する回線はNTT東日本・NTT西日本のフレッツ光の回線を共有して利用しています。
NTT東西から回線を借りてサービスを提供している「光コラボ」は全部で約690社を超えていると言われており、約690社がNTT東西の回線を共有して利用していることになります。
一方、コミュファ光はどうでしょうか?
コミュファ光はインターネットに接続する回線は、コミュファ光サービス提供会社である中部テレコミュニケーションが自社で所有している「独自回線」で他社とは一切回線を共有していません。
※要はコミュファ光で利用する回線は「コミュファ光だけが利用している回線」という訳です。
他社の場合(光コラボの場合)は、各社のインターネット利用者と回線を共有しているため利用者が増加する時間帯は速度が遅く感じてしまいます。しかし、コミュファ光の場合はコミュファ光の利用者だけが回線を使うので速度が低下することなくスムーズなインターネットが利用できます。
まとめ
この記事ではコミュファ光でIPv6接続する条件や確認方法、IPv6接続出来ていない場合の原因と対処方法、そして速度に影響する接続方式「IPoE方式とPPPoE方式」について解説しました。
コミュファ光でIPv6接続するには以下の2つの条件が必要です。
- IPv6対応プロバイダを利用する
- IPv6対応のホームゲートウェイを利用する
コミュファ光の一体型契約で利用するプロバイダ「コミュファ」と選択型契約で利用可能なプロバイダ「ソネット」の2社のみがIPv6接続に対応しており、その他のプロバイダではIPv6接続できません。
また、自宅に設置されたホームゲートウェイの型番が「Aterm WH802S」はIPv6接続できませんので、IPv6接続するために他の型番のホームゲートウェイに交換する必要があります。
これからコミュファ光を契約予定の方でIPv6接続を希望される場合は「一体型」契約でプロバイダをコミュファにすることでIPv6接続可能ですし「選択型」契約よりも月額料金が安く利用することができます。
ただし、IPv6非対応のプロバイダもあり!