九州限定のインターネット接続サービス「ビビック光」ですが、オプションとして自宅の固定電話サービス「ビビック光電話」も提供しています。現在、NTT西日本の一般加入電話を契約して利用している人ならビビック光電話にする事で月額基本料金も通話料も安くなるのでおすすめです。しかし、ビビック光電話についてあまり詳しくない人ならNTTから変更しても大丈夫なのか不安ですよね。
※以下、表示金額はすべて「税込」です。
目次
ビビック光の固定電話オプションサービス「ビビック光電話」とは
ビビック光電話の初期費用や電話料金(通話料)、電話番号など詳しくご紹介する前に「そもそも光電話と一般加入電話の違いって何?」という人もいる事だと思います。
そこでまずは、初心者の方向けにビビック光電話というサービスの全容をご理解頂くために、どのような固定電話サービスなのかを解りやすく解説してみたいと思います。
ビビック光のネット接続でも利用する光回線を使った固定電話サービス
会社以外の一般家庭ではスマホや携帯電話の普及で自宅に固定電話を置いている家庭は少なくなりました。しかし、まだまだ固定電話の必要性があるご家庭もあり、NTT一般加入電話を契約したままのご家庭もあるのではないでしょうか。
以前の固定電話と言えば「アナログ回線」や「デジタル回線(ISDN回線)」という電話回線を利用するのが一般的でした。
以前は「アナログ回線」や「デジタル回線」(ISDN、ADSL)と言われる電話回線が全国的に普及しており、インターネットの接続にも利用されていましたが速度が遅い回線でした。
しかし、今では光ファイバーと呼ばれる「光回線」が普及しており、インターネットの速度も以前の回線に比べると飛躍的に速くなりました。
ご存知の方も多い事だと思いますが、ビビック光とは「光回線」を使った高速のインターネットが利用できるサービスです。そんな光回線を利用した固定電話サービスが今回ご紹介する「ビビック光電話」なのです。
現在の電話番号は変わる?それとも同じ電話番号を利用出来る?
今までNTT一般加入電話で利用してきた電話番号がビビック光電話にする事で変わるのではないかと心配している人もいるかもしれませんね。電話番号が変わると周知も面倒ですし、愛着のあり覚えている電話番号をそのまま利用したいですよね。
ビビック光の公式サイトでは、
以下の場合に利用している電話番号が継続利用出来ないと説明しています。
- NTT西日本以外の電話番号をご利用の場合
- NTT西日本の電話番号のご利用場所を変更して本サービスをご利用される場合
- ご利用中の電話番号の契約者(名義人)の許諾を得られない場合
- ご利用中の電話番号の加入権について質権・差押がある場合
- NTT西日本の電話交換機が、番号ポータビリティに対応していない場合 また、上記に当てはまらない場合であっても、電話番号によっては継続利用できない場合があります。
上記の場合には、ビビック光電話にすると今までの電話番号が継続利用出来ないそうです。と、言っても意味がよく解りませんよね…。結局、電話番号が「継続利用出来る場合」と「継続利用出来ない場合」を簡単に説明すると以下のようになります。
⇒電話番号の発番先が「NTT西日本加入電話(加入権あり)の場合」
ビビック光電話で電話番号が継続利用できない場合
⇒電話番号の発番先が「他社光電話の場合」
現在利用している電話番号がNTT西日本の一般加入電話で発番された「電話加入権あり」の電話番号であれば、ビビック光電話でも継続して利用する事が可能です。
一方、ビビック光以外のインターネット接続サービスの光電話で発番された電話番号は、ビビック光電話でそのまま継続利用する事が出来ません。その為、ビビック光電話で新しい電話番号が発番される事になります。
ビビック光電話だけの契約は不可
後ほど詳しく料金についてご紹介しますが、ビビック光電話はNTT一般加入電話に比べて、月額基本料金も通話料も格段に安くなります。その為、「ビビック光電話だけ契約したい!」と思う人もいるかもしれません。
しかし「ビビック光電話」はインターネット接続サービス「ビビック光」のオプションサービスです。その為、ビビック光電話のみ契約する事が出来ません。ビビック光電話を契約出来る人は、インターネット接続サービス「ビビック光」を契約している人限定という事になります。
逆を言えば、自宅のインターネットを「ビビック光」で契約して、自宅の固定電話がNTT一般加入電話のままの人はビビック光電話を契約した方が安くなる、という訳です。
ビビック光電話の月額基本料と電話料金(通話料)について
ビビック光電話の契約を検討している人は、毎月支払いが必要な月額基本料金、そして通話の際に必要な電話料金(通話料)など毎月の費用面も気になる所ですよね。
そこでここからは、ビビック光電話の月額基本料金や通話料をNTT一般加入電話と比較しながら、どれだけ安くなるかをご紹介したいと思います。
月額基本料金が安い
まずは、通話しなくても毎月必要な月額基本料金をご紹介します。
ビビック光電話 | 月額550円 |
---|---|
NTT一般加入電話 | 月額1,760円 |
ビビック光電話の月額基本料金は550円です。
一方、NTT一般加入電話(NTT2級局住宅用、プッシュ回線用)の場合の月額基本料金は1,760円です。月額基本料金を比較するだけでもビビック光電話がどれだけ安いかご理解頂けると思います。
「ビビック光電話」と「NTT一般加入電話」の月額基本料金の差は月額1,210円です。年間にすると14,520円も違いが出てきます。
ビビック光電話にする事で年間14,520円も節約できる計算です。
NTT一般加入電話に加入中で、自宅のインターネットを「ビビック光」にするのであれば同時に「ビビック光電話」への契約がおすすめです。
電話料金(通話料)も格段に安くなる
相手に電話する際は当然電話料金(通話料)が必要ですよね。
ビビック光電話の通話料もNTT一般加入電話と比較するとかなり安くなるのも特徴の1つです。
例えば、福岡と鹿児島の長距離を通話してもビビック光電話同士ならいつでも24時間無料で通話できる訳です。極端な話ですが、一日中通話してもビビック光電話同士は無料で通話できるのです。
その他のビビック光電話の通話料に関しては、以下でNTT一般加入電話と比較してご紹介します。
発信相手 | NTT 加入電話 通話料 | ビビック光電話 通話料 | |
---|---|---|---|
固定 電話 向け | 県内区域内 | 9.35円 (3分) | 8.25円 (3分) |
県内区域外 隣接~ 20kmまで | 11円 (90秒) | 8.25円 (3分) | |
県内区域外 20km超 60kmまで | 11円 (1分) | 8.25円 (3分) | |
県内区域外 60km超 | 11円 (45秒) | 8.25円 (3分) | |
県外 隣接~ 20kmまで | 11円 (90秒) | 8.25円 (3分) | |
県外 20km超 30kmまで | 11円 (1分) | 8.25円 (3分) | |
県外 30km超 60kmまで | 11円 (45秒) | 8.25円 (3分) | |
県外 60km超 100kmまで | 11円 (30秒) | 8.25円 (3分) | |
県外 100km超 | 11円 (22.5秒) | 8.25円 (3分) | |
携帯 電話 向け | 九州内 | 11円 (26秒) | 9.9円 (30秒) |
九州外 | 11円 (22秒) | 9.9円 (30秒) | |
国際 電話 | アメリカ 本土 | 6円 (6秒) | 8円 (1分) |
参照:ご利用料金
上記の通話料金を見て頂ければお解りになると思いますが、通話する相手がビビック光電話以外の固定電話であっても全国一律で3分8.25円で通話可能です。また、ビビック光電話で携帯電話宛てに通話をしても30秒9.9円で通話が可能です。
携帯電話宛ての通話料もNTT一般加入電話より若干ですが安くなります。
ビビック光電話への加入で無線ルーターがレンタル可能
ビビック光のインターネット接続サービスを契約したら、自宅でWi-Fi接続したいですよね。Wi-Fiが利用できるようになれば、スマホなどでもインターネット接続が可能となります。しかし、通常Wi-Fiを利用する場合には「無線LANルーター」が必要です。
ビビック光のインターネット契約に加えて「ビビック光電話」を契約する人は、Wi-Fiが利用出来るようになる「無線ルーター」が無料でレンタル可能です。
ビビック光電話には専用の「無線ルーター」が必要
ビビック光電話を契約すると「ビビック光電話 無線ルーター」と呼ばれる専用機器が必要です。
ビビック光電話では「ビビック光電話 無線ルーター」という機器がなければ通話する事が出来ません。この機器はビビック光電話を契約するとレンタルされます。
気になる「ビビック光電話 無線ルーター」のレンタル料金ですがビビック光電話の月額基本料金に含まれていますので無料です。
ビビック光電話 月額基本料金 | 月額550円 「ビビック光電話 無線ルーター」 レンタル料込み |
---|
上記でもご紹介したように、ビビック光電話の月額基本料金は550円です。
この月額基本料金の中に「ビビック光電話 無線ルーター」のレンタル料も含まれていますので、ビビック光電話を契約する人は別途レンタル料を支払う必要はなく無料でレンタルしてくれます。
「ビビック光電話 無線ルーター」はWi-Fi機能付き
上記でご紹介したように、ビビック光電話を契約すると「ビビック光電話 無線ルーター」という機器が無料でレンタルされます。
この「ビビック光電話 無線ルーター」にはWi-Fi機能が内蔵されています。
現在、ビビック光電話にも加入する人に無料でレンタルされている「ビビック光電話 無線ルーター」にはWi-Fi機能が内蔵されている為、別途無線LANルーターを設置する事なくWi-Fiが利用可能となります。
Wi-Fiが利用出来るようになれば、Wi-Fi対応機器(パソコン、スマホ、タブレットなど)がケーブルを使う事なくインターネットに接続できるようになるので便利ですよね。
以前の「電話ターミナル」にはWi-Fi機能が付いていない
現在ビビック光電話を契約すると上記でご紹介した「ビビック光電話 無線ルーター」がレンタルされていますが、2014年6月30日以前に契約した人には「電話ターミナル」という機器がレンタルされています。
この「電話ターミナル」にはWi-Fi機能が内蔵されていません。その為、ビビック光電話を契約中で「電話ターミナル」を設置している人はWi-Fi機能が利用出来ないので、Wi-Fiを使いたいのであれば別途無線LANルーターを購入して設置する必要があります。
ちなみに、「電話ターミナル」を既に設置している場合にWi-Fi機能付きの「ビビック光電話 無線ルーター」へ変更する事も可能です。
ビビック光電話 利用機器 | ビビック光電話 月額基本料金 |
---|---|
電話ターミナル | 330円 |
ビビック光電話 無線ルーター | 550円 |
「電話ターミナル」から「ビビック光電話 無線ルーター」へ機器変更するとビビック光電話の月額基本料が変更になります。
ビビック光電話で以前の機器「電話ターミナル」を利用している人は月額基本料金が330円ですが「ビビック光電話 無線ルーター」へ機器変更すると月額基本料金が今の550円に変更されます。
ビビック光電話の初期費用(工事費)について
ビビック光のインターネット契約をしている人、もしくは契約しようとしている人が契約可能な固定電話サービス「ビビック光電話」ですが、導入するにあたり初期費用(工事費)が必要です。
そこでここからはビビック光電話の初期費用についてご紹介します。
新たに電話番号を発番する場合
現在、自宅に固定電話を設置していない人やNTT一般加入電話で電話番号を発番していない人は、ビビック光電話を契約すると新しい電話番号が発番されます。その場合には「回線登録手数料」が必要です。
回線登録手数料 | 2,200円/回線 |
---|
参照:光電話のご利用料金
ビビック光電話(QTNet)で新しい電話番号を発番する場合、電話番号(1回線)に付き2,200円の回線登録料の支払いが初期費用として必要です。
NTT一般加入電話の電話番号を継続利用する場合
今まで使ってきたNTT一般加入電話(加入権あり)の電話番号をビビック光電話でも継続して利用する場合には「回線登録手数料」に加えて「番号移転手続費」が必要です。
回線登録手数料 | 2,200円/回線 |
---|---|
番号移転手続費 | 1,980円/回線 |
合計 | 4,180円 |
現在使っている電話番号をビビック光電話でも継続利用する場合には「回線登録手数料」2,200円と「番号移転手続費」1,980円の合計4,180円の初期費用が必要です。
ちなみに、電話番号を継続利用するには「番号ポータビリティ」の申請がNTT西日本に対して必要ですが「番号移転手続費」でビビックが代わりに申請してくれます。
NTT休止工事費 | 2,200円/回線 |
---|
番号ポータビリティの申請が完了すると、NTT一般加入電話の利用が停止されます。NTT一般加入電話の利用が停止する為の工事費「NTT休止工事費」が別途初期費用として必要です。
このNTT休止工事費はNTT西日本から請求されます。
*1 現在お使いのNTT電話番号を継続利用される場合には、NTT西日本からNTT休止工事費2,200円/回線が別途請求される場合がございます。
ビビック光電話だけの解約方法!気になる解約金と注意点
「ビビック光電話を契約したけど必要がなくなった」そんな時はインターネット契約はそのままでビビック光電話の契約だけを解約する事が可能です。
しかし、気になるのがビビック光電話の解約に伴う解約金と注意点です。
そこで最後にビビック光電話の解約方法や解約する際の解約金(違約金)、そしてビビック光電話を解約した場合の知っておくべき注意点をご紹介します。
ビビック光電話の解約方法
ビビック光のインターネット契約は継続して、固定電話のオプションサービスである「ビビック光電話」だけを解約する方法ですが、以下のQTNetお客様センターに電話をすると解約出来ます。
0120-86-3727
受付時間:9時~20時 / 年中無休
※年末年始(12月31日~1月3日)/ 9時~18時
上記の電話番号へ受付時間内に電話をするとオペレーターが対応してくれます。
「ビビック光電話のみを解約したい」とオペレーターに伝えると解約手続きが可能です。
ビビック光電話の解約に伴う解約金(違約金)
ビビック光電話のみを解約する場合に気になるのが解約金(違約金)ですよね。
ビビック光のインターネット契約も同時に解約する場合には解約金の支払いは必要ですが、ビビック光電話だけを解約する場合には解約金の支払いは不要です。
解約金はビビック光のインターネット契約に掛かるもので、オプションサービスであるビビック光電話の解約には解約金は必要ありません。その為、ビビック光電話のみを解約する場合には解約金の支払いは必要ない訳です。
知っておくべきビビック光電話を解約する際の注意点
ビビック光電話のみを解約する事は可能ですが、いくつか解約する際に知っておいた方がよい注意点があります。そこでビビック光電話を解約した際に知っておくべき注意点を2つ程ご紹介します。
auスマートバリューが適用外となる
auのスマホや携帯電話を契約中の人が「ビビック光」のインターネット契約に加えて「ビビック光電話」も加入する事でauスマートバリューを適用する事が出来ます。
auスマートバリューを適用すると、auの毎月のスマホ代・携帯代が最大2,000円割引されますが、ビビック光電話を解約してしまうとauスマートバリュー適用外となり割引が終了します。
もし、auスマートバリューを適用中の場合にはビビック光電話を解約すると適用外になるので注意が注意が必要となる事を知っておいた方が良いでしょう。
参照:auスマートバリュー
ビビック光電話 無線ルーターを返却
上記でもご紹介したように、ビビック光電話の固定電話オプションサービスに加入するとWi-Fiが利用可能な「ビビック光電話 無線ルーター」がレンタルされます。
しかし、ビビック光電話だけを解約するとこの「ビビック光電話 無線ルーター」を返却しなければなりません。という事は「ビビック光電話 無線ルーター」でWi-Fiを利用していた人はWi-Fiが利用出来なくなるのです。
ビビック光電話まとめ
この記事ではビビック光のオプションサービスである固定電話「ビビック光電話」についてご紹介してみましたがいかがだったでしょうか。
ビビック光電話はインターネット接続サービス「ビビック光」のオプションサービスで「光回線」を利用した固定電話サービスです。その為、ビビック光電話のみを契約する事は出来ず、ビビック光のインターネット契約をしている人のサービスです。基本的にNTT一般加入電話の電話番号はビビック光電話でも継続して利用可能です。ビビック光電話の月額基本料金や通話料もNTT一般加入電話よりも安くなるので節約になる事でしょう。また、ビビック光電話で利用する機器「無線ルーター」はWi-Fi機能が内蔵されているので、ビビック光のインターネットでWi-Fiが利用可能です。