auのスマホや携帯電話を契約しているユーザーが、auひかりなど対象の光回線も契約すると割引されるauスマートバリューに落とし穴があるそうなんです。
auスマートバリューはauのスマホや携帯のユーザーを対象に自宅の固定インターネット光回線をauひかりなどにする事で毎月のスマホ・携帯代が最大2,000円割引されると宣伝していますよね。
そこで今回はauスマートバリューの注意すべき落とし穴や条件などを調査してみたいと思います。
目次
そもそもauスマートバリューとは
注意点や落とし穴はあるのかを調査する前に、そもそもauスマートバリューという割引条件などをおさらいしておきましょう。
スマホと固定ネット回線のセット割
auスマートバリューとは、「auのスマホや携帯電話」を契約中の人が、対象となる自宅の「固定ネット回線」を契約する事で「セット割」となる割引サービスです。

割引対象となる自宅の固定ネット回線はauひかりやコミュファ光、eo光などをはじめJCOMなどのケーブルテレビインターネットなど多数あります。

auスマホの契約プランで割引額が違う
auスマートバリューの割引額は、現在利用しているauのスマホや携帯電話などの契約中プランによって割引額が異なっています。
割引は固定ネット回線の料金の割引ではなく、auのスマホや携帯電話の代金が毎月割引されます。
契約中プラン | 割引額 |
---|---|
| 翌月から ずっと500円/月割引 |
| 翌月から ずっと1,000円/月割引 |
| 翌月から ずっと934円/月割引 |
| 翌月から ずっと1,410円/月割引 |
| 翌月から最大2年間 934円/月割引 3年目以降ずっと500円/月割引 |
| 翌月から最大2年間 1,410円/月割引 3年目以降ずっと934円/月割引 |
| 翌月から最大2年間 2,000円/月割引 3年目以降ずっと934円/月割引 |
以上の割引表のようにauスマートバリューの割引額は契約中のプランによって違いがあります。
割引対象は家族も含まれる
auの公式サイトをよく確認してくると以下のような文言があります。
対象固定回線とau携帯端末の契約者住所が同一の場合、ご家族の方も割引適用できます。
引用:https://www.au.com/support/faq/view.k1201260003/
そうなんです!
auスマートバリューは割引対象の固定ネット回線の契約者のauスマホ代が割引になります。その他にも、auスマートバリューは契約者の家族のauスマホ代も割引になるが最大の特徴です。
注意点!auスマートバリューの落とし穴
上記では簡単にauスマートバリューという割引について復習してみました。
では、ここから本題です。
auスマートバリューには知らなかったでは済まされない落とし穴があります。そこで、ここからは固定ネット回線を契約してauスマートバリューを適用しようと考えている人向けに詳しい注意点をご紹介したいと思います。
ネット以外に電話契約も必要
上記では「auスマホや携帯電話ユーザーがauひかりなどの対象光固定ネット回線を契約すると割引対象となる」と簡単にauスマートバリューの説明をしました。
ここから勘違いしている人が意外に多い落とし穴なのですが、auスマートバリューは「auスマホ」+「対象固定ネット回線」のセット割というのは間違いではないのですが、厳密に言えば違います。

上記のイラストを見て頂ければ解ると思いますが、auスマートバリューを適用する為の条件は「対象固定ネット回線」に加えて有料オプションである固定電話(ひかり電話)の加入が必須なのです。
適用する為の必須オプション「電話サービス」の月額料金は500円(税抜)です。
例えば、対象固定ネット回線であるauひかりの場合の月額料金は以下のようになります。
auひかり ホーム | auひかり マンション | |
---|---|---|
ネットの 月額料金 | 5,100円 | 3,800円 |
電話サービス 月額料金 | +500円 | +500円 |
月額合計 | 5,600円 | 4,300円 |

2年目以降は割引額が減る場合あり
auスマートバリューを適用すればauスマホや携帯電話の代金から毎月割引されます。契約中のauスマホ等のプランによって割引額が違うのはご理解いただいていると思います。
が、そのauスマホや携帯電話の契約中プランによっては2年目以降(3年目)からグンっと割引額が減る落とし穴のようなプランがあります。
例えば、auスマホのプラン「auフラットプラン20/30」と「データ定額30」で比較しています。
契約中プラン | 割引額 |
---|---|
| 翌月から ずっと1,000円/月割引 |
| 翌月から最大2年間 2,000円/月割引 3年目以降ずっと934円/月割引 |
「auフラットプラン20/30」を契約している人はスマホ代が毎月ずっと1,000円割引されます。
一方、「データ定額30」を契約している人は2年間だけ毎月2,000円も割引されますが、3年目以降は毎月934円へ割引額が減ります。

初期費用割引と併用不可
auひかりのキャンペーンで「初期費用相当額割引」という割引特典があります。

「初期費用相当額割引」は、auひかりを利用する自宅に光回線を引き込む工事費などの負担を少なくするため、auひかりの月額料金から割引してくれる制度です。
auひかり ホーム | auひかり マンション | |
---|---|---|
割引額 | ネット+電話加入で 毎月625円×60ヶ月間 | 毎月1,250円×24ヶ月間 |
最大 割引額 | 最大37,500円割引 | 最大30,000円割引 |
この「初期費用相当額割引」で初期費用として支払う工事費用などが実質無料になる割引制度です。が、ここから落とし穴です。
auひかり(ネット+電話)を契約してauスマートバリューを適用させると「初期費用相当額割引」の割引は終了になり、auスマートバリューだけが適用になるんです。
そう、auスマートバリューと初期費用相当額割引は併用できないんです!
auひかり公式サイトのに以下の文言が小さく記載されています。

auスマートバリュー (ご家族の適用を含む) と併用できません。本割引は終了となり、auスマートバリューが適用されます。
引用:https://www.au.com/internet/auhikari/charge/home/discount/

auスマホ利用の家族がいないなら意味がない?
auスマートバリューは契約者以外の家族のauスマホや携帯電話代も毎月割引されるのが最大の特徴です。
しかし、auスマホを契約している家族がいないのであれば、あまりauスマートバリューを適用する旨味があまりないんです。
例えば、auひかりのネット+電話をマンションタイプで契約してauスマートバリューを適用させた場合を検証してみます。
「auフラットプラン20/30」の場合
1人の場合 | 家族3人だった場合 | |
---|---|---|
ネットの 月額料金 | 3,800円 | 3,800円 |
電話サービス 月額料金 | 500円 | 500円 |
合計月額料金 | 4,300円 | 4,300円 |
auスマートバリュー (スマホ代割引) | 毎月 1,000円割引 | 毎月 1,000円割引×3人= 3,000円割引 |
月額合計 実質 | 3,300円 | 1,300円 |

「auピタットプラン(シンプル):1GB超~2GBまで」の場合
1人の場合 | 家族3人だった場合 | |
---|---|---|
ネットの 月額料金 | 3,800円 | 3,800円 |
電話サービス 月額料金 | 500円 | 500円 |
合計月額料金 | 4,300円 | 4,300円 |
auスマートバリュー (スマホ代割引) | 毎月 500円割引 | 毎月 500円割引×3人= 1,500円割引 |
月額合計 実質 | 4,300円 | 2,800円 |

まとめ
今回はauスマートバリューの適用条件で落とし穴のような見落としがちな注意点をご紹介してみましたがいかがだったでしょうか?auスマートバリューは毎月のauスマホや携帯代が割引になるので一見良さそうですが、対象固定ネット回線に加えて「電話サービス(月500円)」の加入が必要ですし、工事費などの初期費用を実質無料にしてくれる初期費用相当額割引がauスマートバリューを適用してしまうと終了してしまうなど知らない事がありましたね。家族で2人以上auスマホを契約しているのであればauスマートバリューはお得になる可能性がありますが、1人だけだった場合はプランによってはあまり割引されない事態になります。よく理解した上でauスマートバリューを適用させましょう。